カテゴリ:森田理論の適応者
「甘えの構造」の著者の土居健郎氏によると対人恐怖の様相が変化してきているという。
「遠慮」が必要となる人間関係を中間帯とすると、その内側には、「遠慮」の必要のない身内の世界があり、またその外側にはやはり遠慮する必要のない「他人の世界」がある。 「遠慮」必要なのは、仕事での仲間、上司、お客様などである。また隣近所の人などである。要は利害関係が絡んでいる人間関係であろう。 内側の「遠慮」の必要のない身内とは、家族、気心の知れた友達とか、趣味の仲間とか、会社の同僚などである。 ところが今の若者は、友達や親友に対して非常に気を使っているのである。決して本音を出すようなことをしてはいけない。また相手を傷つけるようなことをずけずけと口に出してはいけない。あたらず触らずのよそよそしい関係になっているのである。つまり現代社会では友達などは「遠慮」しなくてもよい身内の世界から、「遠慮」しなくてはいけない、中間帯の位置に変化してきたのである。 また一方で、会社の取引先とか、お客様に対しては低身低頭最大限「遠慮」して気を使わなければいけない相手である。ところが、お客様がちょっとクレームをつけると、「僕は間違っていません。お客様が間違っています。注意してもらわないと困ります。」と言って逆ギレしたりするのである。 本来気を使うべき相手と気を遣わなくてもよい相手が混乱しているのである。昔当然と思われていた人間の付き合いができなくなり、衝突したり、ぎくしゃくするようになってきました。そうゆう変化が起きているということは、頭の中に入れておいた方がよいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.26 07:42:05
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