カテゴリ:観念重視から事実重視への転換
自己嫌悪感、自己否定感は神経症の人はほとんど持ち合わせています。
その人たちは、身の回りに起きる出来事を、否定の色眼鏡をかけてみています。 否定しているから、すべてに悲観的なオーラを発しています。 否定という磁場の中に入り込んでいるため、自然にミスや失敗、他人からの非難を引き寄せてしまうのです。 そしてそれは坂道を暴走する自動車のようにどんどん加速してゆきます。状況はどんどん悪化してゆきます。 自己肯定感を持っている人はその反対です。 自分はもともと人から「愛されている」と感じていますから、相手から無視されたり、拒絶されても、好意的にみることができるのです。 肯定というオーラを放っていると、物事はプラスに回転してきます。どんどん人が集まってきます。 また積極的に行動でき、たとえミスや失敗があっても、これを肥やしにしてさらに強い闘争心が出てきます。 そしてついには目標を達成してしまいます。 森田理論学習の中で、自己肯定感を育てることはとても大切だと思います。 その方法について考えてみましょう。 自己肯定感を作るには、まず親が子どもにどう接するかということが最大のポイントとなります。 子育ての最中にある人は、そのことをよく認識して、学習して実践することです。 子供の成長段階に応じて2つのポイントがあります。 乳幼児の場合は、自分では何もできません。 動くこと、食べ物をもらう、おしめを替えてもらう、体をきれいにしてもらうなどはすべて親にやってもらわなければなりません。親の全面的な手助けが必要です。 親が乳幼児の世話をきめ細かく行うことは、乳幼児にとっては、親から100%愛されているということです。 いつも親の後ろ盾を持っていると感じることは、自己肯定感を持つためにはとても大切なことです。 自分は存在していてよいのだ、許されているのだという自己肯定感はこうして生まれてきます。 ところが子供が成長してきたにもかかわらず、親がいつまでも手助けをしていると、それは却って自己肯定感を奪い取るものだということを認識する必要があります。 子供が自分でできるようになると、親は子供に成り代わって済ませてしまうことは慎まなくてはなりません。 子供がいくらもたもたしても、不完全であっても子供にやらせなくてはいけません。 子供が自ら手を出して体験することが大切です。 自己肯定感は自分一人でできるようになり、自信が出てくるその先に獲得できるものだからです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.04.22 06:15:52
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