カテゴリ:行動のポイント
マクドナルドなどでは作業のマニュアル本があるという。
本に書いてあるように手順を踏めば間違いがないという。 接客にしろ、複雑な仕事にしろマニュアルを見て一つずつチェックしながら進んでいけば最短で間違いのない仕事ができる。 ただこのマニュアルは、作った人とそれをただ利用する人では、意識の持ち方に雲泥の差が生じる。 マニュアルを作った人は仕事がうまくいかない。完成するのに時間がかかる。等の問題を抱えて試行錯誤していたのである。 なんとか間違いのないようにしたい。早くできるようになりたい。と思って創意工夫を重ねてきたのだと思う。 その間多くの失敗やミスを重ねてきたことだろう。 マニュアルはその果てにたどり着いた貴重な体験の集大成である。作った本人にとってはとても役に立つものだ。 一方マニュアルを与えられて利用する人はどうか。そのマニュアル通りやれば間違いない。 自分で考えるよりまずこの通りやってみろと言われてやっているのである。 最初はそれでもいい。早く一定レベルの仕事ができるようになる。 でもいつまでもマニュアルに頼っているとどうなるか。 マニュアルに似たものでハウツー本がある。 困った時はこの本を参考にして、その通りに実行すればうまくゆきますよという本だ。 でも利用するだけの人は問題がある。 それはなぜかというと、やる気、意欲の高まり、自主性、積極性、創造性とは無縁だからである。 そもそも意欲ややる気というのは、目の前の物事に遭遇して、なんらかの感情が沸き起こる。 そして感情が高まる。次第に行動・実践の意欲が高まる。 手を付ければまた新たな感情が発動して、ますます緊張感が高まる。 そしていてもたってもいられなくなる。その結果として行動・実践に移れるのである。 その反復繰り返しで自主的、積極的、創造的な生き方につながる。 マニュアル、ハウツー本というのはそういった感情の高まりなしに、いきなり他人から行動を要請されるようなものだ。行動を強制されるということなのである。 それは人から「かくあるべし」を押し付けられるのと変わりはない。 人から指示、命令、強制、脅迫されて行動することは苦痛以外の何物でもない。 感じを高めるというプロセスを踏むことはとても大切なことなのだ。 だから既存のマニュアルをさらに改善して、自分なりのマニュアルを作るということになると、感じが出てくる。 途端にやる気や意欲は出てくる。 それには森田理論でいう「物そのものになる」という姿勢は欠かせない。 行動・実践は今一歩踏み込んでいく態度のことである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.09.15 06:42:58
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