カテゴリ:森田番外編
沖縄の米軍普天間基地の辺野古移転がもめている。
政府の言い分はこうである。普天間の危険除去と日本の防衛を考えると必要な措置である。 前知事から経済協力と引き換えに承認を受けており、いまさら撤回はできない。 それに対して翁長雄志沖縄県知事は、公約で「辺野古に新基地は造らせない」と掲げて当選した。 名護市長選も衆議院でも県内4選挙区で移設反対派が勝利を収めている。真摯に民意に耳を傾けてほしい。 この問題は、沖縄県民が受けてきた過去の経過から見て容易に結論の出るものではない。 しかし放置しておくにも行かない。でもこの問題は私が論評するには荷が重すぎる。 注意深く成り行きを見守ってゆきたい。 考えてみると、私たちの日常生活の中でこの手の問題は時々発生する。 今日はそのことを考えてみたい。 森田では容易に結論の出ないような問題は、二つの相対立する考え方をもとにしてあらゆる視点で試行錯誤を繰り返す。 すると時間の経過とともに自然に折り合いがつくものであるという。 だから無理矢理どちらかの考えに固執することは避けなければならないと言っています。 例えば赤ちゃんが夜泣きをしてうるさい時に、眠りから覚めてイライラすることがある。 そんな時に叱りつけたり、お菓子を与えて機嫌をとったりすることがある。 森田先生はどうしようかといろいろと思索しているうちに、子どもは自然に泣きやむものだといわれています。だから性急に対策を打つのではなく、イライラした気持ちを抱えたまま、揺れ動く心のままにじっとしていることである。 これを「かくあるべし」でどちらかに決めつけることは、のちのち多くの問題を生じさせる。 その問題を解決しようとするとますます問題の本質からそれていってしまう。 でも現実には、普天間移設のような放置しておけない問題もある。そういう時にはどうするか。 いろんな案を出しあい、双方がある程度譲り合って、妥協点を見つけていくことしかないのではなかろうか。 時間がかかってもそれしか方法が無い。 暴力や抑圧でもって一方が他方を支配してしまう事は絶対に避けなければならない。 案を出すにあたっては、将来的にどちらの案が明るい見通しが立ち、発展性があるのか。 次にどちらの案が住民、関係する人たちの生活を豊かにして役に立つのか。 この視点からの議論が必要なのではなかろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.06 23:36:17
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