カテゴリ:人間関係、不即不離
今日は西日本新聞に載っていた記事を紹介します。
横浜に住む男性が50年以上連れ添ったてきた妻が亡くなりました。 葬儀を済ませ、妻のお骨を佐賀県の唐津市のお寺に納めるために羽田から飛行機で九州に向かいました。 機内にお骨を持ち込むことはできますが、バックがかなり大きくなります。 その男性は搭乗手続きの時、お骨である旨を伝えました。 やがて彼は機内に入り、バッグを上の棚に入れて席につきました。 すると、客室乗務員がやってきて、こう言われたそうです。 「隣の席は空けております。お連れ様はどちらですか? 」 搭乗手続きで彼の言ったことが客室乗務員に伝わっていたのです。 男性は、 「あの棚の上です」と言いました。 すると、客室乗務員は棚からバックを隣の席におろして、バッグごとシートベルトで締めてくれたそうです。 そして飛行中も、飲み物サービスの時、 「お連れ様の分です」と隣にも同じ飲み物が置かれたそうです。 この男性は暖かい気配りに対してとても感動したそうです。 この話を森田理論で解説してみましょう。 お骨を機内に持ち込むことに関して問題はありませんので、搭乗窓口では許可します。 普通はこの1件はそれで終わってしまいます。 ところが、搭乗窓口の担当者は、手続きで忙しい中、そのことを客室乗務員に伝えました。 客室乗務員も顧客サービスという考えが希薄な場合は、 「わかりました」で終わってしまいます。 この客室乗務員は隣の席が空いていること確認した上で、上記のことを思いつき実行したのです。 この男性にとっては、考えてもいないサービスであったのです。 これは会社が一丸となって、顧客サービスという方向に向いていないと、とてもできることではありません。 意識や注意が会社ぐるみで常にお客様のほうに向いています。 その結果、お客様に喜んでもらい、今度また飛行機に乗るときはこの会社を指名してくれることでしょう。 お客様に喜んでもらうという事は、サービスを行った人たちにとってもとても感動的なことです。 自分の存在意義を再確認することができるからです。 我々神経質者は、神経症で苦しんでいる時は注意や意識が常に内向化しています。 いつも他人が自分のことをどう思っているのか気にしているのです。そういう意味では自己中心的です。 他人に注意や意識が向かないので、他人を感動させるような行動はとることができません。 そのくせ人間関係を良くしたいという気持ちはとても強いものがあります。 その欲望を満たすためには、この新聞の記事から、教訓を得ることが大切です。 人に好かれる事はただ1つ。他人のために役にたつことを見つけて実行するということです。 それも小さければ小さいほどよい。それを数多く実行に移すということが大事です。 そういう態度を、普段の生活の中で実践していけば、自然に人が集まってきます。 すると温かい人間関係の中でとても快適に生活できるようになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.11.03 21:08:42
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