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森田理論学習のすすめ

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2019.08.27
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私が大学生のころ学園祭で夕方から夜にかけて大きなダンスパーティーが開催されることになりました。
彼女や彼氏のいない人は、誰か相手をみつけないと入場できません。
参加したい人は、同好会や知り合いに声をかけて、相手を調達していました。
ダンスを楽しみたいという気持ちが強ければ自然にそのように行動します。
事実即席のカップルがたくさん生まれました。

ところが「女性に声をかけてペアになる了解をもらわなければならない」という気持ちになると、厄介なことになります。人生の重大な決断を迫られるような気持ちになってしまうのです。
声をかけてもダメなんじゃないか。もし冷たく断られたらみじめだ。自尊心が粉々に砕かれてしまう。
などと悲観的なことばかり考えてしまうのです。実はこれは私のことです。

今になって、この心理状態を考えてみました。
このように「・・・しなければならない」と考えることは、「かくあるべし」を自分に押し付けていることです。
そういう気持ちになると、「・・・したい」という気持ちは、すぐに弱まってしまいます。
これが積極的に声掛けできない一つの理由です。でもそれだけではありません。
もっと重要な理由があります。

それは、「かくあるべし」と思考すること自体が、積極的に行動することを押しとどめるように作用するのです。言葉を変えれば、いろいろと逃避や回避、言い訳の理由を積極的に探しまわるようになるのです。

「フォークダンスも踊れないのに、自分にはムリだろう」「自分の提案を受け入れてくれる女の人なんている訳がない」「声をかけてみたいような魅力的な女の人がいない」「それよりパチンコのほうが楽しい」「友達と飲みに行こう」などなど。これらは本心とは違います。

本音の部分では積極的に行動したくないという気持ちが支配しているのですから、その結果として声掛けをすることを止めてしまうのです。結局現状維持に甘んじてしまうのです。
ダンスを楽しみたいという気持ちを無理やり抑圧してしまうのです。

我々がしばしば陥りやすい「かくあるべし」思考は、それをしないでも済む理由を、脳の無意識の部分で、どんどん加速度的に作りだしているというからくりが働いているのです。
「かくあるべし」は自分や他人、自然現象などの事実を否定して葛藤や苦悩を作りだしています。
それだけではないのです。金縛りにあった状態になって、本心に基づいた行動を抑制してしまうということも見落としてはならないと思います。
そういう意味からも「かくあるべし」を減少させることが、とても大事になってくるのです。





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Last updated  2019.08.27 15:35:28
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