カテゴリ:観念重視から事実重視への転換
観念優先の態度を事実優先の生活に切り替えるために!
その6、「あなたメッセージ」を「私メッセージ」に変更する 相手と会話する時、「あなた」を主語にするのではなく、「私」を主語にして会話するということです。 例えば、妻が夫に、「あなたはどうしてゴミを出してくれないの。結婚する時に、あなたは家事を分担してあげると言ってたじゃないの。あなたはきちんと約束を果たすべきよ」この言い方ですと、自分の頭で思い描いている夫像とは程遠い態度を批判、否定しています。 これを「私」を主語にすると、「私はあなたがゴミ出しをしてくれると助かるのだけどね」という風な言い方になります。これだと言い争いになりません。 夫はこれに対して、自分のことを非難、否定されないので、反発する態度には出ません。 冬の寒いとき、子供が炬燵に潜り込んでいつまでも転寝をしていることがあります。 そのとき、お母さんが「あなたはいつまで寝ているのよ。早く風呂に入りなさいよ。後から入る人がつかえているのよ」これでは、子供もつい反発をしたくなります。 こんな時も「私メッセージ」応用したいものです。 「お母さんは、すぐに風呂に入ってくれると、うれしいのだけどね」 「あなたメッセージ」では、自分の考え(かくあるべし)を相手に押し付けることになります。 非難、説教、命令、指示、禁止、叱責、怒りの言葉が多くなります。 ちなみに、母親がよく使う「あなたメッセージ」は、「それは絶対ダメですよ」「すぐにあきらめないで、がんばりなさい」「もたもたしないで、早くしなさい」だそうです。 上司が部下に使う「あなたメッセージ」は、「その考え方、やり方は間違っている」「言い訳しないでノルマをこなせ」「失敗したときに責任をとれるのか」などです。 「私メッセージ」は、自分の素直な感情や考えたことを、そのまま「私」を主語にして話します。私はこう思います。私はこういう考えです。私はこう感じました。私にはこう見えます。 私はこうしてくれたらうれしいです。 最初の素直な感情は、恐怖、不安、心配、悲しさ、嬉しさ、嫉妬、驚き、イライラ、心細さなどでしょう。私メッセージは、相手に自分の考え方や行動を強制しません。 私メッセージによって、相手がどう感じ、どう行動するかは相手に任せることになります。 当然自分の思惑通りに行動してくれないことが多くなります。それが普通です。 それはあらかじめ想定済みなのです。それから先どうしても自分の意見を通したいならば、相手と交渉することになります。その場合も、相手の意見を尊重しながら、ある程度のところで妥協に持ち込めればオッケーという気持ちで構えることです。 「私メッセージ」を生活の中に取り入れてみてください。人間関係がよくなります。 それは、他人に対して「○○してはいけない」「○○しなさい」「○○しなければならない」という「かくあるべし」を押し付けることが激減してくるからです。 ただしこれは無自覚に連発していることですから、自分では気づきにくい。 親しい人に頼んでおいて、「あなたメッセージ」を使った時は教えてくださいと頼んでおくことです。集談会はその訓練の場と捉えて切磋琢磨したいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.07.18 06:20:05
コメント(0) | コメントを書く
[観念重視から事実重視への転換] カテゴリの最新記事
|
|