今 読んでいる「ブッシュのアメリカ」三浦俊章著岩波新書のなかで、アメリカのロバート・ベラー教授は次のように言っています。
「テロとの戦争は、麻薬との戦争、貧困との戦争と同じように終わりがない。
この種の戦争に勝利した例は思いつかない。スペインのバスク祖国と自由(ETA)、スリランカのタミールイーラム解放の虎、カシミール地方のイスラム過激派。
こういったテロの例を考えると、勝利の見通しというのははかばかしくない。
数十年にわたる努力にもかかわらず、英国はアイルランド共和国軍(IRA)を破ることはできなかった。IRAの代表を和平プロセスに入れて初めて、なんとか不安定ながらも和平が達成できたのだ。
報復ではなく、交渉でしか、テロは打ち破ることはできない」
この意見を聞くにつけ、「テロに屈しない」という態度も必要だろうが、テロとの戦いがいかに困難であるかも理解できるし・・・・・
強攻策しか思いつかないブッシュの限界も見えるようにも思います。
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