図書館で『トリノトリビア』という本を、手にしたのです。
中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪
【トリノトリビア】
川上和人×マツダユカ著、西東社、2018年刊
<商品説明>より
鳥類学者と鳥好きマンガ家のタッグで贈る!
読めば道ばたのスズメを素通りできなくなる、
日本一オモシロイ野鳥の本
<読む前の大使寸評>
中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪
rakutenトリノトリビア
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シジュウカラ
シジュウカラの鳴き声が興味深いので、見てみましょう。
p38、39
<シジュウカラは鳴き声で会話する>
シジュウカラのオスは、春になると枝先などにとまって「ツツピーツツピー」とよく響く声でさえずり、求愛したり、ほかのオスに対してなわばりを主張したりします。「ツピーツピー」「ピーツツピーツツ」などと、バリエーションが多いほどメスにモテます。
繁殖期のさえずりではない、ふだんの鳴き声を「地鳴き」といいます。シジュウカラは地鳴き種類も多く、なかま同士会話をしていることが知られています。たとえば子育て中、天敵の警戒は重要です。親鳥はハシブトガラスが近くにいると「チカチカ」という甲高い声を出し、アオダイショウがいたら「ジャージャー」と鳴きます。
ひなは「チカチカ」のときにはからだを低くしてカラスをやりすごそうとし、「ジャージャー」のときにはいっせいに巣から飛び出します。ヘビが来たら、とにもかくにも飛び出すほうが生き残れる確率は高まるのです。
繁殖期が終わると、シジュウカラは数羽から十数羽の群れで生活します。ここでも声によるコミュニケーションが盛んで、群れからはぐれたときや食べ物を見つけた時などは「ヂヂヂヂ」と鳴いて、「集まれ!」と呼びかけます。「ピーツピ」は「警戒しろ!」という意味。
さらに「ピーツピ、ヂヂヂヂ」と続けると、「気をつけて集合」となります。つまり彼らは、2つの単語を組み合わせた「二語文」をも使いこなしているのです。
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『トリノトリビア』2:ツバメの渡り
『トリノトリビア』1:コラム①