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元旦に起きた能登半島地震は、現地は震度7で神戸も震度1程度でユラ~リと揺れて不気味であった。
その後余震が今でも続いていて、地震学者も悩むほどの現象であるようだ。 政府の対応は責任者(政府対策本部?)不在で心もとないが、自衛隊や現場の職員の頑張りでかろうじて復旧、復興に進みだしているようだ。 阪神淡路大震災の震度6弱を体験した者として、能登半島地震対策の問題点やアイデアを以下のとおりメモしてみます。 ********************************************************* ■地盤が4メートルも隆起した場所がある。 ■起震3分後に1~2メートルほどの津波が押し寄せた場所もあったようだ。 ■正月休み中の地震だったので、消防、警察、役所、NHKの初動が不十分だった。 ■群発地震メカニズムと気象庁見解がかみ合わないように思える。 ■能登空港再開は1月25日とのこと。道路の復旧は目処がたっていない。 ■高齢者、乳幼児への支援、感染症予防用資材の搬入が追い付いていない。 ■停電、断水の復旧は道路が復旧した後となる。 ■仮説トイレは寒いし、照明がないので、夜は使いづらい。 ■避難所での災害関連死を防ぐ対策が重要、支援ルートの道路復旧が重要。 ■インフラ復旧のための現地の職員、従業員が不足している。 ■ガソリンスタンドが被災しているので、輪島市や珠洲市に向かう支援車には予備燃料を持参して。 ■生活再生支援金:賃貸型応急住宅、災害資材廃棄の無料持ち込み、公営住宅の一時的使用など ■農林水産業への支援として漁港の復旧が必要 ■奈良市はホテルに避難者を1カ月程度受け入れると表明(1月8日表明) ■兵庫県と神戸市は能登側の要請を受けて、避難所運営支援のため、14名の職員を8日に派遣した。 ■ふるさと納税で1月9日で、2500人ほどのホテル避難が達成できる。 ■10日に、輪島市の火災現場に専門家や支援職員が訪問して、今後の支援業務に必要なスキルについて調査したそうだ。やっと地道な動きが始まったぜ。 ■支援職員は、元旦から働いているので交代要員を県外から受け入れる必要があるが、なかなか集まらないようだ。 ■食・水とトイレは過酷な状況にあるわけで、簡易トイレの搬入配布が始まった。 ■志賀原発の損傷に対する調査が始まり、対策の確立が望まれる。30キロ範囲のモニタリングポストのデータ復旧が必要とのこと。それらデータの(年単位の)審査が必要とのと。 ■珠洲市の沿岸部では津波は5メートルまで達していた痕跡が見つかった。 ■金沢の一次支援集積所から10か所の二次支援集積所に配分されるが、そのあとが滞るという状況に陥っている。 ■11日、低体温症による災害関連死が出始めるとともに、事の重大さが認識されるに至った。 ■12日、安否不明者が2562人との発表があったが・・・こんなものじゃあないであろう。 ■12日、秋田からトイレトレーラー車が派遣されたそうです。できればもっとほしいのだが。 ********************************************************* 「つなみ!にげて!」という警報 阪神・淡路大震災については内閣府阪神・淡路大震災の概要がお奨めです。 ********************************************************* R1<15日追記> ■ヘリコプターやバスを利用して2次避難所へ移っています。金沢市のホテル、加賀市のホテル、全国の観光ホテルなどへ。 ■1泊2日の休養のために、自衛隊がクルーズ船を借り上げ派遣して、風呂、温かい食事を提供とのこと。 ■屋根補修などと称して、悪質な詐欺商法が頻発しているそうで・・・そういう非国民はどしどし逮捕されんことを。 ■15日の発表によれば、死者222人のうち災害関連死は14人とのこと。輪島、珠洲の情報が不明であるので・・・実際はこんな数字ではないはずである。 ■15日、通行止めは36路線で86ヵ所。道路と給水管の復旧工事は除雪が必要で難渋しているとのこと。 ■輪島塗の工房が大きなダメージを受け、業界復旧も困難なほどとか、でも頑張ると言う若い人もいます。 ********************************************************* R2<21日追記> ■輪島市、珠洲市の漁港は3メートルほど地盤が隆起(あるいは陥没)し、冷蔵庫・冷凍庫などの損傷も大きくて・・・この地域の漁業そのものがダメージを受けたようです。 ■医薬品を揃えたモバイル・ファーマシーが有効であるが、その車が少ないとのこと。 ■在宅避難が多いとのことで、避難が多様化している・・・通信状況が悪いので安否不明者がなかなか減らない。 ■地元に残るか二次避難所へ移るか苦渋の決断が求められているが・・・家屋近くや郷土から離れたくないのが、北国の控えめな人たちの心情なんでしょうね。 ■二次避難所は安心できる場所だという情報提供、地域がまとまって移住できるという施策が肝心なのでは。 ■熊本地震では空き巣被害が1年以上つづいたそうで、息の長い防犯体制が求められるとのこと。 ■罹災証明書の申請・発行が19日にスタートしたそうで・・・お役所の立ち上がりはこんなものかも。 ■穴水町が受け取っている災害廃棄物は、通常の廃棄物の30年分発生したとのこと。 ■障碍者向けの福祉避難所も少数にはあるが、スタッフの確保が難しいのでうまく機能していない。 ********************************************************* R3<27日追記> ■23日、岸田首相は新企画「能登復興本部」を立ち上げると表明したが・・・投入予算、規模を大きくするのはいいとしても、どんなもんになるやら? ■大雪で、日本海側の各JRでは運休する列車が続出しているが・・・酷寒のなか避難所の皆さんの苦難はいかばかりか。 ■27日、石川県の一般ボランティア受け入れが始まったようで、作業は日帰りで県のバスで往復するとのこと。まだ受け入れ態勢が整ってない地区もあるようです。 ■受験勉強もままならない人、学校が再開できていない地域もあるようで・・・ただ頑張ってというしかない状況もあるようです。 ■半島という閉鎖的な地域で余震が続く・・・私が体験した阪神・淡路大震災は開放的な地形だったので、ボランティアの受け入れもスムーズで、立ち直りが早かったわけで・・・能登半島は(年単位の)長期戦を覚悟すべきか(特に水道、電気、排泄物)。 ■二次避難所でより過酷な条件に陥る人もいるわけで・・・周到な避難者受け入れ計画が求められるのだろう。 ■農林・水産など一次産業への支援は、隆起した漁港の復興など中長期の構想、避難者の心が萎えないように希望が語られる必要があるのだろう。 ■輪島塗は124工程にわたる分業システムだったので、復興させるには地域のシステム全体に目を配る必要があり、立ち直り期間の資金支援が必要だろう。 ********************************************************* R4<2/07追記>:1ヵ月経ち見えてきたこと ■旧水道管の復旧をあきらめて、より浅いレベルの新ルートに水道管を敷設する地区もでてきた。・・・それだけ地盤の変形が大きかったということか。 ■在宅介護サービスが崩壊している地区があるとも報道された。つまり訪問入浴、通所介護(デイサービス)などができなくなっている。 ■5日、輪島市で無料巡回バスの運行が始まったようです。輪島市に留まって復旧・復興を目指す人たちにとっては朗報ですね。 ■愛知県などの県外への障碍者集団広域避難が始まったそうで・・・画期的な避難ではあるが、元の介助職員と別れて不安に思う人もいるようです。 ■志賀原発の116ヵ所のモニタリングポストに欠測(18/116ヵ所)があった問題であるが・・・通信環境のさらなる多重化で対応するとのことであるが有線、携帯通信すべてが欠測するほどの地震、変圧器復旧の目途が立たない現状では、大きな余震に原発は大丈夫か?と懸念されるのだが。 ■能登半島地震とは直接関連はないのだが、6日の報道では、統一教会に依存した森山大臣に反風が吹いて岸田政権がぐらつき、次期首相レースの3位に上川外相が浮上とのこと。二階さん問題などで詭弁をくりかえす岸田さんの頭の良さは認めるが・・・それだけでは持たないのでは? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.08 01:23:14
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