早朝に散歩する太子であるが、南東の空に月と金星が見えるのです。
ちょうど三日月の内側に金星が位置しているが、これって中東諸国が好むマークではないか。また、このマークは春分と関係があるのではないか?
『日本のならわしとしきたり』という蔵書に二十四節季の記事があることを思い出したのです。
酷寒厳しき折りなんて思っていたが、週間天気予報は三寒四温となっており・・・
いずれにしても、もうすぐ花見との予報に浮かれている太子でおます。
【日本のならわしとしきたり】
ムック、 徳間書店、2012年刊
<内容紹介>
ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。
<大使寸評>
とにかく「今日は二十四節季でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪
Amazon日本のならわしとしきたり
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この本で、啓蟄のあたりを見てみましょう。
和暦p9
<啓蟄>
冬ごもりの虫や蛇が、その生を謳歌し始める
啓蟄は、15日間の雨水の次に来る節気で、例年3月6日ころからになる。
啓蟄の語源には諸説あるが、「土中に冬ごもりしていた虫が、春の到来を感じて、土中から地上へと這い出して来る」という意味だ。「啓」には「開く」とか「解放する」、「夜が明ける」などの意味があり、「蟄」には「閉じこもる虫」という意味がある。
啓蟄はもちろん春の季語だが、同じような意味の季語に「蛇穴を出ず」というのがあり、冬眠していた蛇が暖かくなってきたので穴から這い出して来る状態を示している。
縦長の日本列島では、3月6日ころからの15日間を啓蟄とし、冬ごもりの虫や蛇が春の光のもと、その生を謳歌し始めるのだが、地域差が大きいことを知っておきたい。
かつて24節気は、京都の事象を中心として捉えられていたが、現行の太陽暦に改暦されてからは、関東、なかでも首都圏の事象を中心として捉えられるようになってきているようだ。
啓蟄のころになると、八百屋や食品店に各種の山菜が並び初め、一雨ごとに気温が上がり、気の早い人では桜情報もそろそろ気になるころでもある。
この時期の七十二候は、次のようになる。
初候「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」冬ごもりの虫が出て来る。
次候「桃始笑(ももはじめてさく)」桃の花が咲き始める。
末候「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」青虫は羽化して紋白蝶になる。
地中から虫が出てき始め、やがて桃の花が咲き、青虫は紋白蝶に羽化し、春本番へと季節は移ろう。
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二十四節季の立春に注目(復刻2)