カテゴリ:囲碁全般
☆要旨
1)ネットのない時代とネット碁で強くなれる時代とでは断絶がある 2)ネットがなかった過去の記憶が正しい現状認識や未来予測を妨げている 3)コンピュータがプロ級の棋力に達するのは時間の問題である。 4)電脳に勝てない時代の棋士はいかに活き残るか、を今から考えよ 5)国家社会主義の中国に対抗できるはずがない 6)中国や韓国の奴らはロボットなんやとみなして、もう相手にしない 7)電脳や電網と親和性の高い囲碁教育やサービスの開発によって中国や韓国とは違った意味での囲碁先進国を目指すべき 0)はじめに 最初に断っておきますが、三村先生やそのブログにコメントを寄せた方々を私が愚弄する意図はないのです。子供教室を経営し指導に情熱を傾けておられる方のブログに、「いま子供を棋士にするのは如何なものか」と書いてしまったのはやりすぎであったかとは思いました。 しかし・・私以外のコメントが、日本の棋士の努力が足りないとか子供を英才教育して中国・韓国に対抗せよ・・などという論調に染まっているのを見ると事実誤認があるように思えてなりません。 1)ネットのない時代とネット碁で強くなれる時代とでは断絶がある ネットのない時代とネット碁で強くなれる時代とでは断絶がある、と私は思います。 もし私が碁会所もない田舎で相手がいなかった少年時代や大学の囲碁部員の頃に今のようなネット環境があったとしたら確実に県代表級にはなっていたと思います。 小学校5年までは将棋に凝っていました。詰将棋マニア→詰碁マニア→大学囲碁部に入ったとき私は碁経衆妙の活の部と殺の部はほとんど理解できていたけれど実戦経験がなかったのでアマ初段もなかったのです。本を読んだだけでは情報を得たに過ぎません。実戦で本で見た局面が現れて真剣に考え直すことで情報が知識に転化します。自分で考えて応用が利くようになって初めて知識と言えます。知識の蓄積量が棋力です。ネットで実戦経験を積める事は、常に上達のチャンスがあるということです。 2)ネットがなかった過去の記憶が正しい現状認識や未来予測を妨げている 大学の囲碁部員は減少し続けていますが選手は昔より強いです。OB大会に出たらわかります。子供の大会も参加者のレベルはすごく上がっています。日本の棋士が相対的に弱くなったのは事実ですが、日本のプロやアマの棋力が昔より下がっているという事はありません。ネットを活用することで容易に上達できるようになったのです。囲碁先進国であった日本のアドバンテージはネットの出現によって消滅しました。アマとプロの棋力の垣根もぐんと下がってしまいました。 囲碁をとりまく環境が激変したために過去から未来を予想することはできないにも関わらず、過去の延長線上に未来があると誤解している、もしくは現実を認めたくない人がたくさんいるのだなぁ・・と私は感じました。 (つづく・・かもしれない) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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