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静岡の友人のとしちゃんさんが、PJ本体ユニットの不具合で困っているようなので対応宜しくお願いします。 私のHD10Kでは不具合はありませんでしたが、固定画素ではトップクラスの画質の御社のリファレンス機なんですから。 業務連絡はさておき、G90のインストールの続きです。 NAGOMIシアターの環境とプロジェクターの個性、スクリーン特性、視聴信号、初回調整であることを考慮しながら長寿命かつハイクオリティーな映像にじっくりと調整しています。全てが微妙なバランスで成り立っているんですね。 まず、InputA Figo 1080P72Hzの調整。 あらかじめFigoに入れておいた調整チャートを表示。 さっき作成したのは標準データーであって、入力機器によって信号はまちまちなので、またまたマグネフォーカースを調整します。 M平インストーラーにとってココまでは基本中の基本作業、ココからが本領発揮です。 中央部・周辺部の全9箇所のスポットをAQP/DQP AHP/DHPで変形を修正し●に調整。2/4/6極マグネでビームを絞って極限にも追い込んでいく。 この調整により映像のシャープネス・濁りの無い色の純度が決定するわけです。まるで自分がレンズになったかのようなフォーカス感が味わえるわけです。 そしてレジストリを墨出しレーザー2台を使い微調整。 これも、標準データーを作成する時と同様、丹念にします。 スクリーンを吊りたてでまだ多少の皺のクセが残っているので、その皺がとれることを想定して線を作っていきます。そこまで考慮して調整するのには驚いた。とにかくRGBが合っていることが大切。 レジは映画のエンドロールでその真価を発揮します。(僕は結構好きなんです。スタントの人数数えたり。スコアに浸ったりと。)変なレジだとクレジットが歪みますからね。 CRTをフルに使っているので、面サイズやシフト、ブランキングはほとんど触りません。 ホワイトバランス&ガンマ調整。色温度6500を使ってM平基準のホワイトバランスを調整します。カスタムは自分のお好み調整のために空けます。 ※ガンマはカスタムモードでしか調整できません。 G90の基本設定値がであるブライトネス50コントラスト80に設定。ここがネック。DVD調整チャートでゲイン・バイアスで黒レベル、白レベル、ガンマを追い込んでいきます。 暗部、白ピーク、ダイナミックレンジなど色に纏わる事がココで全て決まるわけです。この基本のホワイトバランスが映像にリアリティーを与える最も重要なところです。 バイアスゲインを調整してもホワイトバランスが変わらないなんてことはあり得ません。 微妙な調整の差で大きく画の印象が変化します。同じ数値といっても機器内はアナログで動作しているわけです。 まずは1080P72HzでFigo入力完成。 Figoロゴが浮き出ているようで美しい。 そしてWindows2000のPC画面が120インチ投射。感激です。 次の入力調整までの間にDVD「シェークスピア・イン・ラブ」(NTSC)を視聴。 あまりの生々しさに溜息が出ます。オープニングのタイトル色が良い、劇場の木材、マホガニー模様、砂がリアル、チラシをアップしていくに画にシュートが無い。 (デジカメ設定が分からないのでプログラム月のナイトモードで撮影してみました。デジカメの特性が加味されてだいぶん色濃く出ていますが。加工はしてません。面倒なのでトリミングもしてません。) 衣装の金の刺繍・サテンが煌びやか、装飾品や宝石などの光物はキッラッキッラと輝いている! グイネスの美しく透き通った肌の再現は素晴らしい。微笑む彼女の目に吸い込まれそう。 明部の濁りが無いので映画の雰囲気をたっぷり保ったまま、黒からハイライトまで自然なガンマでDVDの限界を超えたような印象の映像です。 もっと観ていたいけど、次に。 ココまでで半日作業です。それほど妥協無く丁寧に追い込んでいます。初回調整ですし。エージングもそこそこですし、M平氏も僕もまだまだ80%くらいかなと思っています。100%にするには何度か再調整が必要だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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