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カテゴリ:熊野について
半月間、熊野を離れて高野山から果ては丹後の国まで成り行きで遠出してしまいました。
帰り道には『龍神村』があります。その名の通り竜神様を祭った竜神神社があります。この神社も辺鄙な山の中にあって、異彩を放つ立派な神社です。今でこそ片田舎になっていますが、神社の宝物殿に残された品から見ても飛鳥朝から奈良時代には隆盛を極めた神社のようです。 この神社には奉納の能を舞うための立派な総桧作りの能舞台があります。一般的な能舞台は前面に観客のための庭が用意されていますが、ここの能舞台は拝殿に取り込まれ、神殿に対面する形になっています。おそらくは神殿からの反射もありかなりの音響効果があると思われます。 龍神村の竜神様をはじめ全国には実に沢山の水の神として竜神が祭られています。 民話などでは『雨乞い』の話が多いですが、有史以来日本の民は暴れ川と土砂崩れに毎年泣かされてきたはずです。それ故に治水を司る神を大切にしたのでしょう。 『水を制するもの国を制する』とか言われますが、日本でもこのように竜神を祀る司祭はかなりの権力得思ったものでしょうね。 平安遷都に当たっては今の京都を支配していた秦氏の流れを汲む豪族が朝廷に土地を明け渡すと共に治水をも含め水を司る神社を作り今日の都の実力者になっています。上・下の『賀茂神社』がそれであり、今日まで脈々と続いています。 龍神村には神社も向かい側に異様に大きな銀杏の木があります。小さな山尾のスバにあるのですが山をも越すのではないかと言う巨木です。 龍神村から熊野に向かっては国道309号線で地図の上では直線的に結ばれています。しかし、途中には『行者還峠』(ぎょうじゃがえりとうげ)と言う1000mを越す難所があり冬季は通行不能です。おまけにここ数年は土砂崩れで国道が閉鎖されており、復旧は何時になるか不明だそうです。何せ行者が引き返すと言うくらいの難所なのですから・・・ 大峰山、川上村経由で熊野方面に抜けられますから差ほど遠回りでもありません。 龍神村の道路もどんどん改良され二車線の立派なものになってきていますが、古よりの由緒ある田舎が壊されて言っている感じです。地元の人には歓迎なのでしょうが・・・道路で過疎は止まらないのは熊野も同じだと思います。 こうして龍神村も金太郎飴になってゆくのでしょうね。 龍神村の写真が見当たらないので清流大又川の写真を掲載します。この川は日本一雨の多い矢ノ川峠に源を発しますが、深く刻まれた河川敷でなんとか水をはかしています。竜神様を特に祭っているのではないですが、水と人がうまく住み分けてきています。 竜神様や山の神を忘れると共に、日本人は水や山との共存やすみわけを忘れたようですね。住んではならない所に住むから・・・無理矢理水を抑えようとダムなんぞ作るから・・・ 信仰ではなく教えを忘れているのですね。 ↑↑よろしければ一日一回ポチッと押してください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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