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JE2LUZ・熊野

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2010/01/23
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カテゴリ:熊野について
 今年の初午はいつもより早めの2月1日だそうです。月曜日ですね。
 この初午をわくわくしながら待っている人がたくさんいます。
 ほとんど全員、「おばやん」です。
 「春物のバーゲン」を待つ「大阪のおばちゃん」のように、この辺りの「おばやん」は初午を楽しみにします。
 初午当日がウィークディになっていると、ずらして日曜日にする場合もあるし、二の午にするときもありますが、ばらばらになった方が、今日は三越、明後日は高島屋、次の日は大丸…と駆け回るように都合も良いのです。

 何をそんなに楽しみにしているかと言うと、『餅撒き』です。この辺では『餅ほり』と言いますけどね。
 撒くのは『厄』の人です。
 女の人の「19の厄」「33の厄」… 男の「25の厄」「42の厄」…男女共通の「還暦」…
 こんな人が厄払いに神社や小寺さんにお参りし、その日に、厄落としに「餅」を撒くのです。
 基本的には『餅』なのですが、みかん・お菓子・小銭も撒かれることが多いです。
 42の厄だと、総額4200円とか数合わせしたりしているようです。お金は数を増やすのに10円玉や50円玉のおひねりが多いようですね。

 いまは景気も悪いし派手な人も聞きませんが、お餅の小袋に引換券が入っていて、「カラーテレビ」が拾えたなんてのも以前にはあったようです。
 南牟婁の方では俵に入ったお金とかを撒くところも合って、42だと42000円が一発勝負だとか…これは、「おばやん」の出る幕が無いようで、若い衆とかがものすごい剣幕で奪い合うようです。
 ラグビーボールなら「トライ」を決めれば終わりですが、この奪い合いにはゴールが無いので手に入った者は、ひたすら家に向かって走るとか聞きましたけど、今でもそこまでやるのでしょうかね?

 餅撒き文化はまだまだ廃れていませんから、この時期になるとあちこちの神社や個人の家の前がにぎやかになります。
 それにしても…
 この「おばやん」の「餅拾い軍団」の諜報機関はたいしたもので、町内はもちろん、近隣のところまでめぼしい家の餅撒きの場所と日にち・時間を把握しているんです。

 確定申告の期日は忘れても、だんなの誕生日を忘れても…初午と餅撒きは忘れません!
 それが「南紀のおばやん」の生きがいですから…
 なんて書いたら叱られるでしょうか?
 でも、もちを拾っているときにはいい顔していますよ。旦那なんかは、もう何十年も見たことの無いような「楽しげな顔」なんです。

 そういう時に通りかかったら、遠慮せずに参加してください。
 「厄払い」ですからたくさんの人に拾ってもらう方が良いのだそうです。
 下の写真は3年前、近所の稲荷さんです。




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最終更新日  2010/01/23 07:18:03 PM
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