*小さな秋休み。水の都、富山。 *デザインで魅せる、富山県美術館。
母がショートステイに行き、夫はサーフトリップへ出かけるというので、私もお休みをもらいました。母が夜中数回起きるので、睡眠負債が溜まっています。負債がピークになると年に1度くらい、近場の江ノ島や鎌倉のホテルや旅館に寝るためだけに泊まることがあるのですが、今回は少し遠出をして富山へ。眠ることと富山県美術館(TAD)へ行くことが目的です。2年前にオープンした富山県美術館にいつか行きたいと思っていました。いつかじゃなくて行けるなら今行ったらとの友人の言葉に背中を押され、思い切って1人で出かけることにしました。 『「日本の美 美術×デザイン」-琳派、浮世絵版画から現代へ』が開かれています。スパイラルガーデンでのデザイナー石本藤雄さんの展覧会で琳派に触れたことや、北斎ブームに乗って浮世絵を目にする機会も多かったこと等で前から興味を持っていた展覧会でした。 富山県美術館は「アート☓デザイン」をテーマに掲げています。今回も装飾性・デザイン性を切り口に展示してあり、誰にでもわかりやすく楽しめるないようとなっていました。到着してすぐに学芸員の方によるギャラリートークがあり、説明を聞きながら一巡できたのでラッキーでした午後には画家山本太郎さんと狂言師の茂山千五郎・千之丞さん、お三方のトークセッションがあり、展示作品の成り立ちや裏話、これまであまり知らなかった狂言のことについてお話を聞けて、贅沢なひとときを過ごすことができました。 山本さん作の金屏風ちょっとひねりがきいています。 茂山さんの狂言の衣装も山本さんが手掛けていらっしゃいます 作品数も結構多く疲れたので館内のSwallow Cafeで一休みスワロウプレート 館内はとても広く何度か迷子になりました本当に素晴らしい美術館。ここで暮らせるかも。。。と思いました。屋上はオノマトペの公園。ぼこぼこやふわふわ等の擬音に合わせて遊具が置かれています あちらこちらに三沢厚彦さんの熊が出没ちなみに熊のグッズや服で入館料が割引になります。 なんと、富山県美術館は岡本太郎の「明日の神話」を持っています。メキシコで発見された最終的な完成作品は渋谷駅の通路にかけてありますね。制作過程で5部あるそうで、こちらにあるのは3作目ということです。その他にも近代有名画家のコレクションを多数持っていて、常設展も見応えがあります。 美術館から眺めた環水公園とその向こうの富山の街、そして街を囲んだ立山連峰が本当に美しくて、心安らぐものがありました。 水の都、富山。とにかく水と魚がとても美味しくて、ゆったりした街並みに癒されました。海辺の暮らしも良いけれど、川辺もまた良いですね。疲れがほどけていき、その夜は良く眠ることができました翌日船で運河を下り富山湾の方へ向かったのですが、長くなりそうなのでまた今度