ショックです。スリップス対策はビニールの袋掛けでやり過ごせると思っていたのですが、昨日袋をはずしたばかりのフジサンフォーエバーが、スリップスの被害を受けてしまいました。
フジサンたった一日でスリップス
フジサン2015.5.23
昨日午前中にビニール袋をはずした時の状態は下の写真のようでした。ここまで蕾が開いてくれば、大体のミニバラはスリップスが飛んできても自力で咲いてくれます。
ところがこのフジサンフォーエバーは、もう花弁にスリップス被害の跡がくっきりと出てしまいました。この写真は少ないほうで、もう一輪はとても写真を撮りたくないくらいです。
スリップスは飛んできて花の中で卵を産み、そこで大繁殖をします。その日数は気温によりますが、今の気温ですと10日間で成虫になるようです。幼虫は黄色くて見つけることが難しいですがいればちょろちょろと出てきます。たしか卵が孵るには2~3日かかるはずです。
袋掛けをはずしたわずか一日で、被害が出るほど外から成虫が飛んできて集まってしまった訳です。この対策を考えなければなりません。今朝、第一に試したのは、アファームとモスピランを混合して台所洗剤を展着剤の変わりに使う方法です。アファームは以前スリップスが寄り付かないといわれていた農薬で、モスピランは浸透移行性のある農薬です。台所洗剤は蕾の中心に農薬を滴下しても沁み込んで行かないので、それを助ける為に混ぜました。
結果的には、スリップスはピンピンとしていました。活発に動き回っています。1時間後に見た様子ですが、これでは全く効果が無いでしょう。
次に試したのが、最近購入したスリップスに効果があるというロディーです。この農薬を薄める前に蜂蜜を薄めてよく溶かし、それにロディーを薄めました。蕾に浸透させるために台所洗剤を数滴加えて、出来上がり。これを注射器型スポイトで開きかけた花の中心に注ぎ込みました。
今度は少し効き目があったようです。甘くした毒入り蜜を舐めたからでしょうか。黒い成虫の姿が見えますが動いていません。これで明日まで様子を見て、まだ効果が薄ければまた別の農薬を試してみようと思います。