かねてから大きな人形を作ってみたいと始めていた、36cmサイズのクレイ人形ですが、これまでと違って綿レースと液体粘土を融合させた手法で作りました。
前に作ったレース人形一作目はきっとこんな感じだろうとレースを人形ボディにつけたのですが、今回のレース人形は陶磁器を焼くレースドール教室に通って、その技法を応用して液体粘土を使用して作成したものです。
クレイレース36cm人形完成
レースドールは綿レースに磁器粘土をしっかり沁み込ませて陶芸窯で焼くため、生地になるレースは焼失し磁器がレース模様に残るのですが、液体粘土はレースそのものも残りますので強度はあります。しかし粘土を付けすぎるとぼってりしすぎて布の風合いがなくなります。この作品の場合は、レースに沁み込ませた粘土は結局ほとんど洗い落とし、ボディにレースを接着する部分だけ液体粘土が活躍するという状態になってしまいました。
クレイレース人形アップ
人形の顔も、これまでの作品よりぐんと大きくなり、目と眉の描き方で表情がガラッと変わって、なかなかうまくいきませんでした。たまたま今朝のテレビで魅力的な眉の描き方の化粧を紹介していまして、それを参考に描きましたら何とか落ち着きました。口がちょっと飛び出ていますがそれは元の形でこれ以上の修正は難しく妥協しました。
クレイレース人形横
ドレスには本物のレースを使用していますのでその模様を生かすために透き通るように着付けして見ました。地肌が見えないよう別のレースを下に2枚着けているのですが、粘土がしみこむコットンチュールというのはあまり販売されていないため、教室の先生に特別に分けていただきました。1メートル3000円と思ったより高いものでした。
これまで作った人形と比較すると大きすぎ
やっと出来上がって、これまで作った人形と比べて見ると、その大きさが際立ちました。人形一体だけで鑑賞するには大きい方が良いのでしょうが、私のようにいろいろ作って楽しみたい者にとっては。このサイズは少し大きすぎるようです。いまこのサイズの人形ボディを3体作りかけなのですが、とりあえず封印して、小さいサイズの人形にシフトすることにし、特別に大きく作りたいデザインに出会いましたら取り出すことにしようと思いました。