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カテゴリ:アルジェリア便り
アルジェの我が家は、丘の上の方にあります。 海は見えないけれど、何百年昔は、この辺は金持の別荘地、 数十年昔は、周り中ネクタリン林だったそうで、 よって、心地よい風に恵まれた所なんです。
ときどき、敷地の木の枝に、ふくろうが来ます。 一度、お客様がそれを見つけて、 「ふくろうを見た僕たちは、きっといいことがあるんだ」 と言っていましたっけ。 フクロウは古今東西、幸運のシンボルです。 数日前、ご近所にお呼ばれ時、やはりふくろうが鳴いていて、 そのご近所さんは「我が家のフクロウだ」と主張してらしたのですけれど、 私は、「いんや、我が家のフクロウに違いない」と言い張ったのでした。 その晩は、妙にフクロウが鳴いておりました。 さて、今宵。 実は、我が家にとって、今日がアルジェリア最後の晩なのです。 明日の朝の便に乗って、日本へ帰国です。 その最後の晩に、やたらフクロウが鳴くんですね。 「こんなに、鳴くことはいままで、なかったなぁ」と思うぐらい。 幸運を運ぶフクロウが、別れを惜しみつつ、 我が家の明日の幸いを、祈ってくれているのかもしれません。
そう信じて、アルジェを去ることにします。 過ぎてしまえば、いい思い出ばかりで。 イスラム文化には、なかなかなじめませんでしたが、 たくさんの発見と、宝のような出会いがありました。 そういうことで、しばし日本で過ごした後、 また別の国から発信しますので、 どうぞ、お楽しみに~・・であるのです。
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