アルジェリアの天然ガスプラントでの、テロ事件。
多くの犠牲者を出して、ようやく解決したようです。
罪のない、それどころかアルジェリアやアフリカのために
貢献している人々が、理不尽に犠牲になるこの現実は、
許し難いことですが、今回、ネットのコメントや、
日本の反応をみるに、「日本ってのは、やっぱり平和なのだな~」
というか、「世界は、そんな風に動いちゃいないのに」
という印象を持ちましたね。
まず「人命」をどうして優先しないのかという
怒りの意見が多々ありました。もちろん怒るべきことですが、
相手は「人命優先」なんて、ちゃんちゃらおかしい、というテロ集団で、
彼らとの戦いは、問答無用の戦争なんですよね。
日本のヤワな、「人質立てこもり事件」の犯人とは、
戦闘能力も、凶暴さも、危険度も、
桁違いであることを、日本人も認識するべきです。
イスラム過激派というのは、狂信的という意見がありましたが、
まさにその通りで、自分達の宗派以外は、一切認めないわけですから、
説得とか、話し合いとかは、通じないわけです。
聞くところによると、彼らは
「新聞とコーランだけ読んでいればいい、他の本は読むな」
と教わるそうです。
どれだけ偏った思想の持ち主になることか、想像できます。
今回、残念なことは、イスラム教は恐ろしい、というのと、
アルジェリアは危険だ、という印象が、植え付けられてしまったことです。
外務省も、アルジェリアの「退避勧告」を出したそうですし。
イスラム原理主義の人達は、狂信的で、危険ですが、
その他のイスラム教徒は、穏やかで人が良くって、
宗教が違っても、なんの違和感もなく付き合える人達なんですね。
イスラム教が、恐ろしいわけではない。
また、アルジェリアでも、地方では、
前々から小規模なテロ活動はありましたし、
首都アルジェでも、5~6年前には確かに、爆破事件はありましたが、
その後はずっと、穏やかで、多分今だって、何事もなく、
人々はフツーの生活を営んでいあるはずなんです。
9.11事件の後だって、アメリカ渡航に関して、
避難勧告も退避勧告もしなかったのに・・。
あの事件のために、突然、アルジェリアが「凄まじく危険な国」
という印象を持たれてしまったのは、なんとも
ちょっと、違うのにな・・という気がします。
ただ、世界は、日本人が想像する以上にずっと、危険に満ちていて、
だから、今回自民党が、今回の事件を踏まえ、
自衛隊による救出を可能にするための
自衛隊法改正を検討する考えを示したそうですが、
そこは、実現して欲しいと思いますね。
今度の事件だって、自衛隊機が救出にすぐにも向かってくれたら、
どんなにか、在外の日本人は安心できたか。
もっとも、また、いわゆる「平和主義」の人たちの、
「反対」を唱える声が、
大きく、あがるのでありましょうが。