日本人学校の『学習発表会』に行ってきました。
日本人学校とは、駐在日本人の子供達のための学校で、
日本から派遣された先生による、
日本と同じ教育を受けられる学校なんです。
でもおそらく、駐在日本人の多い数カ国を除いて、
いまや多くの国の日本人学校は、
経営の危機に直面しているのではないでしょうか。
日本人の駐在が、減っている国が多い。
単身赴任のスタイルが増えている。
インターナショナルスクール等を選ぶ生徒が多くなった。
日本人学校は意外と学費が掛かる・・。
などなどの理由が、あるのだと思うのですが・・。
アルジェリアでも、かつては、駐在日本人が3500人もいて、
日本人学校も活気があり、砂漠へ修学旅行に行った・・
という記録もあるのですが、
いまでは、駐在日本人も800人程で、そのほとんどが単身赴任となり、
日本人学校は、とっくの昔に閉鎖されました。
学校が無いから、子供を連れてこない、子供が増えないから、
日本人学校も再開されない・・という悪循環が続いています。
ここパラグアイでも、企業の事務所も減り、
目下の全校生徒数16名。厳しい状況下に直面しつつあるそうです。
しかし、経営面の不安とは別に、少人数というのはメリットでもあり、
とてもいい教育環境があったりもするわけです。
どしゃぶりの雨と雷の日曜日。
ポタポタ雨漏りする中での発表会でありましたが、
スペイン語の劇あり、英語のパフォーマンスあり、
「日本の良さ」の探求あり、パラグアイのダンスあり・・の、
なんとも、中身の濃い、見ごたえのあるもので感動でありました。
「3月11日、日本では震災が起こりました。
地球の裏側で、僕たちに何が出来るかを、ずっと考えてきました。
被害者のため、日本のために、役立つ自分になることを、
これからも考えていきます」
なんてメッセージを聞いて、不覚にも涙ぐんでしまったり。
日本から遠く離れた異国の地で、先生と父兄と生徒たちが一体となって、
とてもいい教育がなされ、頼もしく子ども達が育っている。
しかし、その日本人学校は、多くの国で、存続の危機にあるわけで・・。
票にはならない分野なもので、政治家先生方も、
なかなか関心をを持ってはくれませんが、
(こども手当の対象外だったし)
日本の未来のためにも、国は、
こういうところにこそ、
目を配って欲しいものだと思いましたね~。