パラグアイには世界遺産が2つあって、というより2つしかないんですが、
今回の旅のついでにその1つ、ヘスス遺跡を見学してきました。
16世紀後半、イエズス会が南米の各地に村を作ったのです。
襲撃に備え、塀で囲み、教会や修道院や学校を作り、
人々にキリスト教を布教していく・・という。
30作ったうちの8つがパラグアイにあるそうで、
その内の2つが世界遺産として登録されているわけなのです。
この「ヘスス」遺跡は、教会や町を建設中に布教活動が禁止となり、
よって、村として使われることなく終わってしまったものですが、
スペインからはるばる建築家が来て、
指導していたという建物は、すっきりと垢ぬけています。
塔が建つはずだった上から見まわすと、
パラグアイのゆるやかで広大な平野が広がり、美しい。
この遺跡の見学料が25000gs(約500円)。
物価を考えるとかなり高めですが、これは外国人用の値段。
パラグアイ国民と国籍はなくても移住者は15000gs、
学生や地域の人や65歳以上だと、5000gsと突然、かなり安くなります。
今回、注目したのはパンフレット類が充実してきていることでしたね。
日本語のものもあり、しかも読んでみるとちゃんとしている・・。
ちゃんとしている、とびっくりするのも変なんですが、
観光客誘致に、ようやく力を入れ出しててきたな、という印象で。
もっともなかなか渡したがらなかったですが。
あまり部数を用意していないのでしょう。
パラグアイも遺跡の他に、もう2つ3つ、これぞ、というのがあると、
多くの観光客を呼び寄せられるのですが・・。
なにか、ないものか。
イタリアにあるような、アグリツーリズモを
やってみてはどうか・・などとも考えたりするわけですが。