日経ビジネスの記事で、NHKの朝ドラ「あまちゃん」の
チーフプロデューサー・訓覇圭氏が語っています。
「あまちゃん」をやるにあたって、まずは、
宮藤官九郎さんとやりたい、というのがあったのだそうです。
「何か新しいことをしたい」「ドラマで新しいものを見せてやるんだ」
という気持ちを持たず、むしろ伝統的に朝ドラがやってきたこと
即ち「大事に思って作る」ということを大切にしようとも決めていた。
そして、一番プロフェッショナルな仕事をしよう。
どれだけの人に見てもらえるか、と力まない。
視聴率があるにこしたことはないけれど、
それに支配されるような人たちとは作品を作らなかった・・と。
ただ「楽しい」ものを作りたい、とだけ考えたんだそうです。
打ち合わせをしている時に、町おこしがいいねという話になって、
宮藤さんが「地元アイドルってどうすか」「地元アイドル、方言を書きたい」
と提案した時に電気が走ったのだそうです。「いける」って。
なるほどね~・・と思いました。
この訓CPって、以前はニュースやドキュメンタリーを
作っていらした方なんですね。
「あまちゃん」が、例えば地理的設定とか、時間系列とか、
もの凄くきちっと出来ていて、それもドラマの面白さと信頼に
繋がっていたわけですが、そういう背景の方がCPだったから、
というのも、あるのでしょうねぇ。
今やっている朝ドラ「ごちそうさん」、見ていて、
視聴者がなにに飛び付くか・・から企画しているような気がしてならない。
明治大正昭和初期、って、朝ドラの視聴者、好きでしょ。
美味しい料理、見せれば視聴率、上がるでしょ。
有名な料理コーディネーターの料理、並べれば女性が飛び付くでしょ。
マンガ「美味しん坊」的ウンチク付ければ、いいんじゃない。
やっぱり、嫁いびり、それがスパイスだよね。
主婦層って、それが好きなんだよね。
料理に因んだタイトルつけてさ、それで話を繋いで行く・・。
ってなこと、考えたのじゃないでしょうかねぇ。
あ、あくまで私の想像ですがぁ・・。
よって、軸の無いドラマになってしまっている。
しかし最近は、ドラマに限らず、バラエティー番組でも、
はたまた本でも雑誌でも、全てどの世界でも、
何が売れるかトレンドは 今、視聴者好みのテーマは
といったマーケティングに沿ってだけで、動いているような気がします。
「今はこれなんです」みたいな。
結果、芯のない、底の浅いものばかりが世に出ている・・。
まずいと思うんですけどねぇ。