|
カテゴリ:ご紹介
久しぶりに本のご紹介。 『アートで魅せる旧約聖書物語』(千倉書房) 我が友人である千倉書房の千倉真理さんが最近出したもの。 千倉真理と聞いて、覚えがある人もいると思いますが、 1980年代彼女が大学生の頃、ミスDJとして、故・川島なお美さんや、 今、TVで活躍の長野智子さんらと共にラジオで人気者だった女性で、 その後、外交官と結婚してそういった世界から引退し二児の母親となるものの、 ご主人を亡くされ、今は、文化放送の番組に復帰すると共に、 ご実家の千倉書房で斬新な絵本を出版しています。 この本は、キリスト教徒でない我々にはややとっつきにくい旧約聖書を セルジュ・ブロックのイラストで、絵がいっぱい、 文章は分かりやすくホワンと詩的でお洒落・・な形でまとめたものです。 フランスで出版されたものの日本語版です。 真理さんは、「まってる」「パリのおばあさんの物語」など セルジュ・ブロックの絵本を多く手掛けていますが、 この旧約聖書物語は、絶対に出したいとずっと思っていたのだそうです。 ただ、壁が厚い。なにしろ、1ページに文字一つ、というような 贅沢な作りです。本にすると、電話帳ぐらいある。 でも、その辺を変えずに出したい。 出版に当たり多くの人から「三部ぐらいに分けて、上巻が売れなかったら 撤退できるようにしておきなよ」と散々アドバイスを受けたそうですが、 「いや、それではダメだ」と私財をも出して、この分厚い本の出版となったそうです。 上質な紙も使ったので、お値段は8800円(+税金)。 さすがに高い。 旧約聖書なんてみんながとびつくものでもないし、 結局、わずか800冊印刷のスタートとなったそうです。 でもね、とてもいい本なんです。 装丁もいいし、イラストもいいし、読んでほんわりとした気持ちになる。 一家に一冊あっても、決して損じゃない。 目下、私は疲れた時に少しずつ読んで、癒しにしていますが、 重くて、寝っ転がって読めないところが、欠点でありましょうか。 それでも、読んで心地よくて、読み終わるのがもったいない・・ というような本には滅多に会えなくなった昨今、 貴重な本だと思うわけです。 しかも、日本に800冊しかない希少本ですからね。 早い者勝ちでありますよ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.11 12:00:56
コメント(0) | コメントを書く
[ご紹介] カテゴリの最新記事
|