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テーマ:ニュース(99375)
カテゴリ:戦争・紛争・平和、原発、災害
昨夜は夕方からなぜか頭痛が激しくなり、九時頃に横になった。一眠りして少し楽になったので、11時頃に起き出してテレビをつけると・・。
「イラクで日本人3人が誘拐され、3日以内に自衛隊を撤退させないと殺害する」というニュースが飛び込んだ。 これからの経緯がとても気になるが、今はその時と今朝の気持ちを正直に書いておこう。 まず、ニュースを見たときの率直な気持ちは「ああ、とうとうこんなことが起きたか」というもので、もちろん誘拐した相手への怒りは覚えるけれど、なるべくしてこのようなことが起きたという感じだった。 そして、福田官房長官の「自衛隊は撤退させない」という言葉に、どうしてこの時点でこのように言明するのかと、そっちの方に怒りを覚えた。 状況がわからない時点でこのように断言することは、「犠牲もやむなし、見殺しにします」と言っていると同様に感じたのだ。 ぶつけようもない怒りを抱きながら再度布団に入り、色々と考えてしまった。 三人の内で、今井さんと高遠さんは北海道の人であり、新聞などでその活動の一端は知っていたから、きっとご両親はやりきれないだろうと、そちらの方に気持ちが向いていた。 私は、自衛隊を派遣するなら、どうしてこのような民間人を護衛するという活動が加わらないのかと思っていたのだが、今回のニュースでいよいよそんな気持ちが渦巻いていた。 そして今朝、新聞を読んでまたまた驚いた。 「防衛庁は民間人の拘束は想定外だった」と書いてあるではないか。 「ウッソー!」というのが最初の感情。 自衛隊とは、国民と国土を守るために存在したのではないのか? 自衛隊を派遣する時に、「自己完結できる唯一の組織」と石破防衛庁長官は言っていたと思うが、結局は「自衛隊と親分(アメリカ)組織」を守ることだけが自衛ということだったの? 考えてみれば、日本の軍隊が本当に国民と国土を守っていたことなんて、そんなになかったのかもしれない。 第二次大戦の終盤の沖縄戦でも、日本軍が民間人の服装でゲリラ戦を行ったから、アメリカ軍は民間人と軍隊の見分けることができず、結果として多くの沖縄の人を巻き添えにしたと聞いた。 軍隊組織にとっては、民間人は取るに足らない存在なのか? 幸いにもまだ日本は、自衛隊を「軍隊」と言い切ってはいないし、憲法九条だってまだ現役だ。 そこに私は望みをつなぎたい。 自衛隊の撤退も選択肢に入れながら、三人を無事に救出することに全力を挙げてもらいたい。 【追記】 上の文章を書いてから、あちこちの関連サイトや掲示板を見て回った。 色々な見方があるのは想像していたけれど、あの三人を「平和ボケ」だの「自作自演」だのと書いていることには、正直言って情けないというか腹が立つ。 ことの真偽はわからないから、その主張が実は正しいということもありうるけれど、書かれている語調からは「無責任な野次馬性」が立ち上ってくるからである。 たとえ平和ボケであったとしても、少なくても高遠さんや今井さんは、自分の信念を危険を承知で行動に移したのだ。 その信念や思いの強さを知っているからこそ、家族は無事を祈りつつ送り出したはずだ。 そして今、我が子の命を助けたい一心で、必死に国に対して「助けて欲しい」と頼んでいる。 それのどこが「身勝手」なのか。 「今更そんなことをするくらいなら、行かせるのを止めるべきだった」なんて、外野席の無責任なヤジにすぎない。 たとえ心の中で思っていても、そんなことを堂々と言わないでほしい。恥を知らない平和ボケは、どっちだ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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