昨日、子どものころからの友人から電話が来た。
その数日前には、別の友人から電話が来ていた。
この二人から同時期に電話が来ると、「ああ、またか・・」と思う。
いつも、私が少し絡んでいるからである。
二人は、筋金入りの子どものころからの「犬猿の仲」なのだ。
本来ならば、二人がいつまでもつながっているはずがない。
しかし人生は不思議なもので、
この二人が私を「友達」と思っていてくれるのだ。
そして私も、個性的なこの二人を友達だと思っている。
いつもはそれぞれと一対一で付き合っているが、
何せ「かつての同級生」だから、
犬猿ではあっても飛び出すことのできない枠ぐみがある。
私たちはもう50代半ばである。
それぞれに、「大人の付き合い」ができる年齢だし、
実際にそれぞれの生活や仕事ではそうしていることだろう。
私だって、普通ならばこのような時には
「聞き流して適当にあしらうこと」が簡単にできる。
なのに、子ども時代からの関係というものは本当に不思議なもので、
どうも未成熟だった精神年齢に戻ってしまうような気がする。
私はいつも、彼女たちの顔色をうかがい、
ハラハラしながら嫌われないようにしていた。
彼女たちはいつも、私が従順に自分の言うことを聞くと信じているような感じだった。
でも、その後の付き合いの中で、
私と一対一の時には、対等に言い合うことができるようになり、
お互いに自分にないものを尊敬しながら話ができるようになっているのに、
三人となると「昔の関係性」が顔を出すのだ。
犬猿の仲の二人だから、二人だけで関係を紡ぐ機会がなく、
その部分は「昔のまま」なのだろうと思う。
まったく、人間関係というものは難しいものだ。
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最終更新日
2006年07月11日 12時13分41秒
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