カテゴリ:がんばれ!食の匠たち
最近、佐賀県に足繁く通っております。
佐賀県には、全国的にはあまり知られていない、おいしいものがたくさんあり、 毎回感動の出張になります! そして帰りに、私がお土産を買いに立ち寄るのが・・・ 小城羊羹(おぎようかん)で有名な、村岡総本舗です。 私がよく利用するのは、佐賀駅前にある「佐賀北口店」ですが、 本店は、佐賀県の小城(おぎ)町にあります。 小城市内にある本店の様子です。重厚な雰囲気ですね。 今年で創業108年を迎えるということです。 その昔、江戸時代に、長崎のオランダ商館長が江戸幕府への参内を行った長崎街道は、 西洋の文化が江戸へ伝えられたことから、別名シュガーロードと呼ばれているそうです。 佐賀県小城町 は、シュガーロードに面した、九州の小京都とも呼ばれる町。 天山山系に源を発する清流・清水川が流れ、全国名水百選にも選ばれています。 もともと小豆の産地であったこともあり、古くから羊羹作りが盛んになったそうです。 現在も、小城町には30社の羊羹メーカーが軒を連ね、「羊羹の町」として有名です。 なかでも、今年で創業108年を迎える 村岡総本舗 は小城羊羹の代名詞のような老舗なのです。 私のお気に入りは、こちら。 特製切り羊羹です。 1本、630円です。リーズナブルでしょ。 特製切り羊羹は、一般的な練り羊羹の原型で、 練りあげた羊羹を棹に流して一昼夜置き、丁寧に一本一本手作業で切り出す、 という、江戸時代と変わらない作り方の羊羹です。 包装材には竹の皮を使い、空気を微妙に調整してカビなどを防止しているそうです。 そして、大きな特徴が、表面にできたシャリ感のある白い膜。 表面が白い結晶のようになっています。わかります? これは、砂糖が糖化したもの。 切りたてのやわらかさと、シャリ感の二重奏が、 なんともいえない羊羹の個性になっています! 残念ながら東京には直営店が無いので、 この特製切り羊羹には、滅多にお目にかかれません。 (九州物産展などに出展されるときは、販売されています) 「本練」「紅練」「小倉」「きびざとう」「青えんどう」の5種類がありますが、 私の一押しは きびざとう です! きびざとうの自然な甘味と、糖化した砂糖のシャリ感は他では味わえません。 ちなみに、表面を糖化させているため、 賞味期限が夏期13日間、冬期でも20日間と短いのですが、 我が家では、一口サイズにカットしてから、数個ずつまとめてラップで密閉し、 冷凍保存しています。 この方法だと、甘いものがちょっとだけ欲しいときなどに、重宝します。 熱いほうじ茶と合わせると、最高です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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あぁ~懐かしいです、小城羊羹。
私の祖母の友人のところです。よく送っていただきました。 偶然ですが、先日、銀座三越の銘菓のところで懐かしくて購入しました。あのシャリ感はたまらなく惹かれますね。祖母との様々な思い出がよみがえるお菓子です。 (2007/01/23 01:29:50 AM)
ましほさん、コメントありがとうございます。
お返事が遅くなり、申し訳ありません。 >あぁ~懐かしいです、小城羊羹。 >私の祖母の友人のところです。よく送っていただきました。 >偶然ですが、先日、銀座三越の銘菓のところで懐かしくて購入しました。あのシャリ感はたまらなく惹かれますね。祖母との様々な思い出がよみがえるお菓子です。 おばあさまの思い出のお菓子だったのですね。 あのシャリシャリ感は、ほんと、なんとも言えない幸せを感じますよね。 三越では、毎月15日に数量限定で入荷するようですね。 やはり密かなファンの方がいらっしゃるようで、17日くらいに訪れると、もう無い!ということもあります。 オーソドックスな「本練り」や「小豆」もいいですが、機会がありましたら「きびざとう」も、ぜひお試しいただきたいです。 (2007/02/25 07:15:52 PM) |
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