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きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2022年12月06日
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カテゴリ:読む・音読・朗読

​昨日の日記に、「予定通りにいかないことこそが面白い」と書きました。
それに関連して、自分の体験の中で、思い出したことがあるので、書きます。ぽっ

小学校2年生を担任したときのこと。
国語の単元で、音読劇をしました。

その年は2回目の2年生担任でした。
各教科の内容があらかじめ分かっていたので、最初から「国語」の物語単元は音読劇で通そう、と思っていました。
その一発目が、くどうなおこ作「ふきのとう」でした。





当時はインクルーシブ教育に先進的に取り組むA市にいました。
支援学級在籍のAさんも、クラスの中にいて、いっしょに国語の学習を進めていました。

Aさんには、音読劇の役割分担の中では、最後の方に出てくる、「こんにちは」だけを担当してもらいました。
日常的に使う挨拶の言葉ですし、5文字だけの、短い言葉です。
「これだったらAさんも言えるかな」と思っていました。

これは、タイトルにもなっている、ふきのとうのセリフです。
最後の場面では、たくさんのふきのとうが顔を出します。
他の子が次々と「こんにちは」を言った後、他の子たちをまねて、同じように言えばいいようにしていました。

発表会の本番当日。
Aさんも、ちゃんとはっきりとセリフを言えたのですが・・・
なんと、Aさんは、「こんにちは」を、「わ」ではなく「は」と言っていまいました。

思わず、みんながどっと笑いました。大笑い
でも、それが、全然失敗を笑うような笑い方ではなく、心から楽しそうな、明るい笑いだったのです。

明るい笑い声が巻き起こったすぐ後、Aさんはもう一度、今度は「こんにちわ」と、言い直しました。

そして最後のナレーション。
別の子が、「もう、すっかり、春です」
で、幕。

期せずして起こったハプニングと笑いにより、フィナーレはより一層感動的なものになりました。

このことは、たぶん、一生忘れません。​

クラスメイトたちのあの笑い声は、昨日のブログ記事の中で引用した
あなたのありのままが面白いよね!」というメッセージ
そのものだったなあ、と思います。

子どもたちの世界は、ほんとうに、すてきです。ぽっ






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最終更新日  2022年12月06日 21時05分44秒
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