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赤塚不二夫が敬愛する漫画家への敬意を込めて登場させたというキャラクター 「レレレのおじさん」。 その漫画家とは杉浦茂。昭和初期のひとで、その影響を受けた人には、手塚治虫を始め 赤塚不二夫、筒井康隆、細野晴臣、サエキけんぞうなど多方面のクリエーターが。 単純化されたいかにも漫画的画風ながら、突拍子もないシュールな発想があり、単純明快 な童話的楽天ストーリーと笑いがたまらない。「こらしめてやろう、えいっ!」「こりゃ タマらん、まいりました。ペコペコ」なんていうのんびりした会話に、読んでいると幸せ な気分になるんですよ。 ところで文化庁がアニメやマンガ、ゲームの殿堂をつくろうという「国立メディア芸術総 合センター」構想を出しました。「積み木のいえ」のアカデミー賞受賞がバネになったと ありましたが、それらが国際的に高く評価されており、貴重な知的資源ともなることに やっと気がついたのですね。 でも民間ではすでに精華大学が京都市とが「京都国際マンガミュージアム」を作ってます。 廃校になった小学校を改装した施設で、なんと私の実家のすぐそば。なのに知らなかった。 マンガ喫茶とたいして変わらないとの評もありますが、コレクションはそんちょそこらの マンガ喫茶とは違うレベルだとのことです。ここで今、「杉浦茂101年祭」をやってます。 その催しの公式出版物として晶文社ワンダーランドから「杉浦茂の摩訶不思議世界・へん なの……」が発売されました。その中で宮崎駿も次世代に伝えるべき作家として、一文 を贈ってます。彼は杉浦茂のセリフのテンポと遊びを魅力のひとつに数えています。 昨今のひねくれた毒のある現実社会には清涼剤のように思えるほのぼのとした世界です。 京都国際マンガミュージアム http://www.kyotomm.jp/HP/2009/02/kmf2009.php お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/04/17 12:17:55 AM
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