カトメル、所変れば品変る
トルコの国土は広く、また地方により異なる文化や習慣が根付いている。食べ物ひとつとってもそれは言える。食堂に入って名前だけで想像していると違う食べ物が出てくることがある。メジャーな例で言うと、一般的にはひき肉が乗っているピデのことをクイマルピデと言う。コンヤではエトゥリエキメッキになる。ところがカスタモヌでエトゥリエキメッキと言うと、ギョズレメだったりする。ギョズレメも地方によってサチボレイと呼ぶ。カトメルも同様に地方によって内容が変る。普通にカトメルといって思い浮かべるのが、ターヒン(胡麻をベースト状にしたもの)を入れた甘いデニッシュっぽいパンのこと。もしくはガジアンテップの薄い生地にクロテッドクリームとピスタチヲを入れて焼いたスイーツ。しかし、エーゲ海地方のオデミシュではカトメルというと別のものが出てくる。オデミシュに行った時に地元の友人に「カトメル食べに行こう!」と言われて、上記のようなものを想像して行ったら、油で揚げた巨大餃子のようなものが出てきた。いわゆるチーボレキとか、アンタルヤで言うとセルプメボレキに似た食べ物。今回、これをレポートしようと思い、オデミシュで探した。クルマを停めるところがない町なので行ける場所が限られてしまうのだが、カトメル屋はたいてい朝から営業していてネタが切れたら閉店というパターンなので、お昼頃には閉まってしまう。このあたりはアンタルァのセルプメボレキと同じ立ち位置。何軒か行って、品切れ状態で、最後にたどり着いたのがバザール内の老舗のひとつ。14時近かったのでお客も引いて一息付いたところだったようだが、油を熱してくれて作ってくれた。生地を薄く広げて、具材を入れて畳んで油で揚げる。面白いのは中に入れるのが、卵、西洋パセリは基本で、そこにお好みでひき肉、チーズ、スジュク、ソーセージ、サラミ、そしてマッシュルームが選べる。もちろん2つ以上入れても構わない。動画撮影の許可を取って、作るところからじっくり見ることができた。油で揚げることでクドくなるかと思ったら、揚げることでの甘みもあって私的には美味しかった。ただ中身の具材もボリューミーで1人1個は量が多すぎるぐらい。トルコのボレキ文化は値域によって多種多様。私が大好きなアンタルヤのセルプメボレキは具材がひき肉とかチーズでも粉砂糖を掛けて食べたりするが、そう言えばアダナのキュトボレイ(キュルトボレイ)も粉砂糖を掛ける。これはバクラワとか、ラズボレイにも近い、お菓子感覚。ボレキがパイって考えると食事にもなったり、スイーツにもなったりするからね。オデミシュのカトメルの動画をYoutubeのikumi nonakaチャンネルで公開しました。↓↓↓↓↓オデミシュのカトメル------------------------------------------------------------------YouTubeの「ikumi nonaka」チャンネルで動画を公開中です。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介しています。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリ&アクチェのショッピングサイトはコチラ↓(国際送料なしでお買い物ができる「日本国内から発送」カテゴリーの商品は日本のアクチェから発送中しておりますので、ぜひご利用ください)ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村その他・全般ランキング