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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第57位
有価証券報告書の見方・読み方第9版 (あずさ監査法人編、清文社) の後編です。 この本は全部で562ページもあるのでとても全体像を語ることは出来ないのですが、今日はその最高の大トロの部分をちょっとだけ一緒に見ておきましょう。 304ページには、有価証券関係の読み方が載っていて非常に役立ちます。ここでは具体的に日清紡ホールディングスの有報を使って、 有価証券にどれだけの含み益があるのか を解説してくれています。 339ページでは、 保有していて賃貸に出している不動産にどれだけ含み益があるのかを読む方法 を、三菱地所を例に出して分かりやすく解説してくれています。 この賃貸等不動産にたっぷりとした含み益を持つ企業はそれだけ投資先としての安全性が高いという事になるので、私は主力以上で勝負している銘柄に関しては、常にチェックするようにしています。 493ページでは、 監査報告書の読み方のポイント を教えてくれています。 追記情報に注意することが大切 です。 そして具体的には、第一中央汽船の監査報告書を使って、 継続企業の前提に関する重要な不確実性がある ことが 強調事項 として書かれていることを説明してくれています。 この 監査報告書の強調事項には重大な情報が書かれていることが多い ので、私は常に目を光らせています。ちなみに私のPF上位の一角の6425ユニバーサルエンターテインメントを例に出すと、 (2017年3月期有価証券報告書P107より引用) 強調事項として、ユニバEが保有しているウィンリゾーツ社の株式に関し民事訴訟中でその価値を確実に見積もることが困難であるために平成25年3月期から取得原価で評価している という大切な情報が書かれています。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。定価4200円+税と決して安くはない本ですが、 手元に置いておくと「定価の100~10000倍」は役立つ ことを私が保証します。未購入の方は是非ご検討ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 29, 2017 07:36:12 PM
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