さて今日は2020PF概況シリーズの衣をまとってはいますが、その実態は、
投資家としての運を良くする方法
について考える記事です。それではどうぞ。
355位 7419 ノジマ (東1、3・9月優待) ◎
PF355位は、神奈川地盤の家電量販中堅のノジマです。
ここは2014年11月に発表された「小が大を飲む」ITXの子会社化が評価され株価が急騰したことがありました。私は運よくというか、正直に言うと「完全に偶然」に、イベント出現の前にその指標的な割安さを評価してノジマを多め に持っていました。
そして株価が大きく上がったことによってポートフォリオ内の順位が自然に上がり、2014~2016年にはここを準主力として戦いました。そして結果的にまずまず大きな利益になりました。下のチャートを見て頂ければ当時のノジマの急騰ぶりがまざまざと分かると思います。
(上記データはSBI証券より引用)
「運用」と言うのは、文字通り「運を用いる」もの
なんだなあ、と改めてしみじみと感じさせられる出来事でした。今は激戦の形見の恩株がPFの片隅に1枚残るのみです。
現在の株価は2123円、PBR1.22、自己資本比率は29.9%、今期会社予想PER7.61、配当利回り1.8%(38~40円)、総合利回り2.7%(38+20=58円、優待品はヤフオク平均落札価格の1セット1000円で換算)で、優待は年2回100株保有で10%割引券5枚+株主来店ポイント券(500ポイント付与)2枚などです。
さてこのノジマの事例を改めて深く考えると、
私たち投資家は「運を良くする」ことにもっと意識を傾け、かつ努力しないといけない
んだな、と痛切に思います。
「オメー、なに訳の分からないこと語り始めてるんだ。頭に虫でも湧いたのか?」と感じられた投資家の方がいらっしゃるかもしれないですが、実は2014年にノジマを当時としては多めに買ったのは、その頃ある「一般には完全に無名だけど、実はとてつもなく凄い投資家」の方がここを大量に買っているのを横目でじーっと見ていたからなのです。
そして、「うーん、〇〇さんがこんだけ入れ上げるくらいなら絶対潜在ポテンシャルはあるだろうなあ。」と思って自分でも調べ直したのです。ところがその結果は恥ずかしながらイマイチで、「むむむ、自分にはノジマの良さが全然分からない。まるで心に響いてこない。ま、でも、指標的にすごく安いのは事実だし、過去の〇〇さんの戦績とその精度は決して無視できない。よし、 パクリュー でちょっとだけ多めに買っておこう。」ということになったのです。そして結果としてはそれがホームラン級の大当たりになったのでした。
つまり、
私が「偶然に幸運を掴めた」のには、実はそれなりの理由があった
ということなのです。
ちなみにこの「運を良くする方法」については、マックス・ギュンターの傑作
ツキの科学
が最高です。下に以前の書評のリンクを貼っておくので、未読の方は是非目をかっぽじってこの機会にご覧ください。
43位 ツキの科学 (マックス・ギュンター著、PHP研究所)
私が師と仰ぐスイス人投資家マックス・ギュンターは、ただ偉大であっただけでなく、「運」という不可思議なものの秘密の探求に努めた人でもありました。
彼は20年間、延べ1000人以上の人生を追いかけ、そして全体的に見て、運の良い人と悪い人の行動や態度にどういう違いがあるかをついに突き止めました。そしてその全てがここに書かれています。
率直に言って「とてつもなく凄い本」です。投資家だけでなく全国民必読と言っても良い名著ですね。
1. 総論
2. 運の良い人は社交性に富む
3. 運の良い人は直観力が強い
4. 運の良い人は勇気がある お勧め
5. 運の良い人はラチェット(歯止め)効果をはたらかせる 超お勧め
6. 運の良い人は悲観的推測に基づいて行動する
以上、投資家としての運を良くする方法 2020年編 でした。