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カテゴリ:投資手法について思うこと
市場に接していると、日経新聞やら、証券会社のレポート、
有料投資情報、他の投資家からのお話、講演会での話し、 有名投資家の記事、ブログでの他の人のお話、、などなど 次から次へとニュースや憶測、などが流れてきます。 気が付くといつの間にかどっぷり漬かっていることに なるのですが、あんまりいいことじゃないなあ・・と 考えています。 (それでもこの種の話しは、追いかけてくるのですが、、) 林輝太郎先生の本を読むと良く出てくるくだりなのですが、 ニュースや情報というのは、下流に行けばいくほど 加工されて、手間賃の分だけ高価になるが、 価値はドンドン低くなる、、 というのがあります。 別の書きかたもされておられますが、初期情報の発生から 末端に行くほど、それが実現する確率は下がる、、とも 書いておられます。 つまり例えば、 (1)ある医薬品会社が有効そうな抗癌性物質を見つけた ↓ (2)この抗癌性物質はこれこれの癌に効く ↓ (3)これこれくらいのマーケット規模になる ↓ (4)この医薬品会社の毎年の利益はこれくらい伸びる ↓ (5)この医薬品会社の株価は、これくらい伸びる というようなステップを踏むが、 (1)が実現したときの(2)の実現確率は例えば50%(実際に効くかどうかや 発売できるかを考えれば(2)が実現する確率は50%もない)、 (2)→(3)は50%・・とすれば、(1)が現実だったとしても、 (5)が実現する確率は高々1%程度しかない。 というようなことを書いておられたと思います。 なるほど・・と思うわけなんですね。 こう考えていくと 我々にとって、源流に近く、リアルな情報というのは、 毎日取引されている株価、そしてせいぜい、実際に発表された 決算情報、くらいしかないのではないかと思います。 これらの リアルな情報をもとに立脚した投資戦略でなければ、 勝てないのではないでしょうか? 憶測や、ニュースを聞いて投資する、という投資方法からは 脱却しなければ、いつまでたっても市場やニュースに翻弄される だけではないだろうか?と思います。 また、ニュースやいろんな情報から、将来を予想しようと いくらがんばったところで、努力が報われる確率は上記のように とても低いかもしれません。 同じ手間ヒマをかけてやるのだから、努力の方向性を 間違わないようにしたいと、最近は思っています。 同じことを、林先生によると、評論家になりたいのか、 実践家になりたいのか?ということになるのだろうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 11, 2009 09:45:13 AM
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