長男の小学校の学校公開で授業を見てきました。参加したのは、国語の授業(途中から)と理科の授業です。
国語の授業では、「同じ読みで違う意味の漢字」を勉強していました。「汽車・記者」などを国語辞書も使いながら調べて学ぶタイプの授業でした。はじめから辞書で調べさせるのではなく、自分で答えを作ってみてから辞書で確認させるようにしており、なかなかよい授業だったと思います。この手の授業は、生徒によって知識の差があって難しいと思いますが、よくわかっている子には自分で問題を作らせるなどの工夫をなさっていました。
理科の授業では、「磁石につくもの」が今日のテーマ。家から持ってきた空き缶や教室にあるいろいろなものを予め磁石がつくかどうか予想を立てた後に調べてみるという授業でした。笑えたのは、家庭から持ってきた空き缶の種類。最近トップメーカーから首位を奪った有名な銀色の缶のビールの空き缶を持ってくる子もいれば、その銘柄のデザインをパクった発泡酒や元トップメーカーがトップブランドのラガービールの後継品として育てようとしているビールなどいろいろなビールの空き缶を持ってきていました。うちの息子は、減量を意味する日本語としても定着している「食餌」という意味の英語を関した「その他雑酒」(笑)。カロリーを気にしながら、そんなまずいもんを飲まなくてもいいのにといつも思っています(私自身は、ビール類を飲まなくてもまったく平気なのですが、うちのお母さんは大酒のみではありませんが夕食の時にはないと寂しいみたいです)。
いろいろ調べたあげく、結論は「磁石につくのは鉄でできたもの」という答えなのですが、結構みんな楽しんでいました。2学期に電気を通すものを同じスタイルで学習したらしく、金属すべてが磁石につくと予想するこどもが多く、意外な結果だったこともよかったのだと思います。
以前参加した家庭科や算数の授業と比べると先生自身もずっと楽しそうに授業をなさっていました。先生も得意な授業とそうでない授業があるんでしょうね。
教室の後ろには、『○○さんのいいところ』というのがはってありました。これは、(おそらく)自分で自分のいいところと思うことを画用紙の上半分に、クラスの友だち二人がその子のいいと思うところを書いた紙2枚を下半分に張り付けたものです。長男の面倒をよく見てくれる(気遣ってくれる)と先生が仰っていた男の子のところには、「(行ったきり帰ってこないうちの長男を)図書館に迎えに行ってくれるところ」と長男の名前とともに書いてあり、思わず手を合わせそうになってしまいました。
長男のいいところには、「算数がとくい」、「いろいろ知っている」、「本をたくさん読む」など知識に関する記述が多かったのですが、それなりにその部分は友だちに評価してもらえていると知り、ちょっと安心しました。自分が考える自分と他人が見ている自分を見つめるということは、大切なことだと思いますので、定期的にやってもらいたいなぁと思います。大人になればなるほど他人の欠点ばかり見てしまうものですが、小学生の頃に友だちのいいところを見つける作業をやるというのはとてもいいと思いました。ただ、もう少しブラックな捉え方もあっていいかなぁと。たとえば、「先生に怒られることなど全く気にせず自分がやりたいことに没頭できる」なんてコメントがあったら面白かったのですが…(小学生には無理でしょうが)。