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テーマ:子供の習い事(2491)
カテゴリ:教育&習い事
ましぴぃさんの日記で紹介されていた『練習しないで上達する 導入期のピアノ指導』を読み始めました。タイトルが面白そうなので購入してみたのですが、ピアノの指導の本としてよりも、教育の方法論としてとても面白い本です。
娘さんや息子さんに楽器を習わせている親ならきっと毎日にように言っている言葉として「練習しなさい!」という言葉があると思います。我が家も例外ではなく、できるだけ言わないようにしようと思ってもやっぱり帰宅すると「今日は練習した?」とプレッシャーをかけてしまいます。こうやってプレシャーをかけるから、ますます練習をしない、練習が嫌いになる、と悪循環の毎日です。 この本を買ってみようと思った理由は、どうやったらこの悪循環を断ち切ることができるかでした。 本のタイトルは、『練習しないで…』となっていますが、正確には『週に一度程度のレッスンだけで…』ということなのですが、長年ピアノ指導をしてきた中で著者である呉暁さんが編み出した指導法はなかなか理にかなっていて興味深いものでした。 彼女の基本的な考え方は次の一文に集約されています。 幼児の成長は、かけた時間ではなく集中力の深さに比例します。わかるときは瞬時にわかる、わからないときは時間をかけてもダメです。指導者には、幼児がわかるような理解のさせかた(もののとらえかた)と、集中力を高める教え方が求められます。具体的には、ソルフェージを中心としてリズム、音程、譜読みの力を先にじっくり指導するのですが、そのためのテキストもご自分で作られています。 ちなみに私は、幼稚園時代に幼稚園を使ってレッスンをする(確か)カワイのオルガン教室に通っていました。この時にソルフェージを使っていたような気がします。A5 サイズの味も素っ気もないものでしたが、この本を読んで思ったのは、もしかしたらあれはその後に役立っていたのかも、ということ。小学校2年から習い始めたピアノのレッスンでは、和音当てしかやっていませんでしたから、ソルフェージを使ったのは、幼稚園時代だけです。随分高度なことをやっていたのかもしれません。 この本を読んでから、次女が使っている幼児向けのヤマハのエレクトーンのテキストを見てみると、音符がでてくるのが早すぎるかなということ。呉さんによると、まずはリズムをソルフェージで遊ぶように学ぶことが大切とのこと。ヤマハでソルフェージを使うのはもっとずっと進んでからみたいです。ただ、ヤマハのレッスンもできるだけこどもを飽きさせないように、手を替え品を替えこどもの集中力を維持させるように構成されています。上手な先生は、この切り替えがてきぱきしている気がします。 実際にこの本に書いてある通りに指導できるかどうかは、指導者の技量にもよるところがあるような気はしますが、こどもの集中力をできるだけ続けるように指導すれば、レッスンの時だけの練習でもきちんと上達はしていくようです。ただし、ある程度のレベルまでは時間がかかるようです。その後に飛躍することが多いと書かれています。 なによりも素晴しいと思ったのは、彼女に指導を受けたこどもたちがみんなピアノが大好きであること。プロを目指すような一部のこどもは別にして、たいていのこどもにとってピアノは楽しみ・趣味であるはずなので、人より早く上達することや、難しい曲が弾けることになるよりもずっとピアノが大好きでいるような指導の方がずっといいような気がします。 KORG TM-40 DIGITAL TUNER METRONOME チューナー&メトロノーム 【チューナーとメトロノームを同時使用可能。】KORG チューナー&メトロノーム TM-40 チューナー機能とメトロノームを同時に使用できる画期的なレッスン・ツール。LCD の正確さと針式の見やすさを兼ね備えた大きな液晶式針で表示します。合わせて、ピッチのずれを知らせたり、点滅してテンポを知らせるLED も搭載し、視認性抜群。もちろん、チューナー、メトロノームの各機能を独立して使用することもできます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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