蜂と神さま
蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。
さうして、さうして、神さまは、
小ちやな蜂のなかに。
金子みすづさんの詩。
わたしの大好きな詩。
この詩を知っていてよかった。
前の晩に洗濯物を畳んでいるときに
かすかに聞こえたモスキート音。
洗濯物を抱えて耳を近づけると
音は消えて、気のせいかとあきらめた。
朝、夕べのうちに準備しておいた
今日着る服の山を抱えて脱衣場へ。
やっぱり、その山から
小さなモスキート音。
洗濯機から聞こえているのか
その洋服の山から聞こえているのか
小さなモスキート音を探して
服に耳を近づける。
抱えると音は、消えた。
勘違いか…。
そして、着替えをしながら
靴下に足を通した瞬間…。
「ツ、ツゥ…。」
声にはならない声を発してた。
靴下から、ハッキリとした羽音。
虫がいる。
しかも右足の中指裏に激痛。
蜂だ！！
痛いし、蜂に刺されたのは
生まれて初めて。
ややパニックを起こしながら
履きかけの靴下を足からはずして
ひっくり返す。
真っ黒い塊がごろり。
ゴッキー？
「ギャーーーーーー。」
痛みと、恐怖で
心が張り裂けそうになりながら
バランスをとるための生理現象なんだろうね。
久々に悲鳴。
はぁーーーー。
ドキドキするのに思いっきり発声すると
なにかが発散された。
人間うまくできている。
足に激痛が走りながらも
わたしの足指に踏まれそうになった
虫の生死が気にかかる。
どう見ても
息も絶え絶え、もがいている。
ゴメン。
わたしもものすごく痛いのだけど
蜂さんは、もっと苦しそう。
わたしは足の激痛を我慢して
でも２度目を刺されるわけにはいかないので
きれいなＤＭのチラシに乗っけて
窓際のさやえんどうの鉢の土の上に戻してやった。
ここで死んだら土に埋めてやろう。
そう思って目の届くところに。
それから自分の足の激痛を確認。
相手は、確かに、ひと目で
マルハナバチの仲間とわかる
ずんぐりとした体系の蜂だった。
でも、足の指の痛みが尋常じゃない。
だんだんあの黒いまん丸の体系の
記憶がぼんやりとしてきて
まさかのクマバチ？だったんじゃないかと
恐怖で相手を過大評価というか…記憶がゆがむ。
傷口をポイズンリムーバーで吸い
抗ヒスタミン剤の軟膏を塗る。
あまりの痛みに洗うのを忘れちゃったけど
とりあえずの応急処置。
あんなに小さいのにすごい攻撃力。
めっちゃ痛い。
そりゃあっちは生命が
かかっているんだもの必死さが違うよね。
あの小さな超音波のような羽音は
必死の訴えだったのかもしれない。
耳を澄ましたら
人間の気配を感じて息を潜めた蜂さん。
もうすこしわかりやすく
モスキート音を出していてくれたら
もっと早く救出できたのに。
わたしのシルクの黒い靴下の
居心地はいかがでしたでしょうか。
死んだんじゃないかと心配していたけれど
さやえんどうの鉢から、蜂は居なくなっていて
なんか安心した。
あと少しで神様を
踏みつぶすところだった。
危ない。危ない。
黒いものに蜂は集まりますので
皆様、黒いお洋服をお召しのときには
くれぐれもお気をつけくださいませ。
小ちやなあの子のチックンは
めちゃ痛いです。
そして、このあと遅刻もせずに
ちゃんと自転車漕いで出勤したけど
これは、よくない対処みたいです。
蜂に刺されたら患部をよく洗って
毒や針を抜き、軟膏を塗る。
そして、アナフィラキシーショック状態にならぬように
最低４０～６０分は安静を保ちながら
様子を見たほうがいいらしい。
そして、抗体ができたあとがヤバイらしいので
２度目に刺されてしまったら緊急で病院へ。
ちゃんと覚えておこう。
あと危なくないと思っていたのだけれど
マルハナバチの仲間は、
ちゃんと有毒なヤツもいるみたい。
自然毒のリスクはちゃんと知っておかないと
命取りになるのでちゃんと覚えておかなくっちゃ。
反省。
スズメさんのいけばな2012.04.07不忍池 posted by (C)あっこ森
蜂は靴下のなかに、
写真は４月７日に上野にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
現在自転車走行距離 11892.16ｋｍ。（もうすぐ１万２千ｋｍ）
おかげさまで
今日は３位からスタート！！
ランキングのポイント、毎日の励みになっています。
ありがとうございます。
お手数ですが、どうぞポチっと応援をお願いいたします。
ポチッ！
↓
↑ポチッ！
ここをクリックしていただくとｉｎポイント
さらに戻って入ってきていただけるとoutポイントになります 。
コメント拝見しています
いつもありがとうございます
いつもありがとうございます
