冬枯れの森を歩く。
カサコソ乾いた葉っぱが
小さなおしゃべり。
大きな葉っぱが、
ときどきザクッっと大きな声を上げる。
草から草へと伸びていたツル。
わたしの足を引き留めようと
いつもの綱引き。
枯れ葉の季節がやってきて
ツルと私の今日の勝負は
途中で力なく折れて
わたしの勝ち。
夏を彩った緑の葉っぱが
一枚一枚、地上に降りて
土の色と混じりあい
大地の色になじんでいく。
残り少ない黄色の葉に
点々と雨のしずくの水玉。
葉っぱのそこだけ、白く色が抜け落ち
太陽のステンドを作ってる。
子どもたちが遊んでよと
じゃれつくみたいに
草むらを駆け回るたびに
草の子どものタネたちが
わたしの身体中を取り囲む。
もう一歩、踏み出そうと上げた足、
でもおろさずに空中でキープ。
枯れ葉ばかりと思っていた
乾いた地上へ
太陽が向こうから射し照らす。
暖かそうに、地上に咲く君を
危なく踏んでしまいそうだった。
落ち葉のお布団いっぱいのなかの
天然のドライフラワー。
君の存在に気が付けてよかった。
冬景色の森、
すすけた枯れ枝と枯れ葉だけじゃなくって
何か暖かそうなものが
まぎれこんでいるんじゃないかって
探していたんだよ。
冬枯れの森でのんびり。
落ち葉のなかに咲く2012.12.16小金井公園 posted by (C)あっこ森
写真は１２月１６日に小金井公園にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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