昨日、今日と和光市で臨床研修委員長研修があって、またナタリーさんのところに泊めてもらった。ナタリーさんの家で更新です。
名にし負わば逢坂山のさねかずら 人に知られでくるよしもがな(三条右大臣)
今日はサネカズラ(実葛)の写真です。
サネカズラは常緑のツル、夏の終わりに小さな蝋細工のような花をつける。
雌雄異株、これは雄花。
秋に変わった格好の実をつける。
だんだん色づいてくる。
最初の花からは想像のできない実だ。
関東以西の山野に自生する。蒲郡でもあちこちで見かける。百人一首に歌われた逢坂山は京都山科から琵琶湖へ抜ける峠で、関所のあったところだ。
「逢坂山のさねかずら」には、「さ寝」と「逢って寝る」という意が掛かっている。またさねかずらはつる性で手繰ると次から次ぎへと手繰り寄せることができることから、「くるよし」には「来る」と「繰る」が掛け言葉になっている。
平安時代には逢坂山のサネカズラは有名であったらしい。
サネカズラは美男葛ともいう。葉を揉んだり、皮を剥いでつぶして水を加えるとネバネバした液体になります。これを髪につけて整髪料としたそうです。これが別名ビナンカズラ(美男葛)の由来です。
今年初めて、花を見て、前から知っていたサネカズラの実となかなか結びつかなかった。