私はサユリストでした。サユリストとはもちろん吉永小百合さんの熱烈なファンのことですよ。日本の山野に自生する百合は東日本ではヤマユリ、西日本ではササユリと言われています。ササユリのことをサユリとも呼んでいました。万葉の時代から詠まれているユリはこのササユリではないかと言われています。
近年の山野草ブームで乱獲されて、少なくなってしまいましたが、蒲郡では2ヶ所で保護されています。今年もササユリが咲き出しました。
1ヶ所は坂本町から上へ登った桑ヶ谷山荘の周辺です。花の時期以外は判りにくいので竹が刺してあります。
一株だけ花が開いていました。清楚なピンクですね。小百合さんのようだ
もう1ヶ所は相楽(さがら)の山です。ここは県の相楽山荘がありましたが、それは壊して、市のキャンプ場になっているところです。かなり広い範囲に群生しています。
ここでも、あちらこちらに竹の棒が刺してあって、場所が判るようになっています。
朝日を浴びて、輝いています。
ナルコユリも咲いていました。
フタリシズカも咲いていました。
ここで、bokeabさんの郷里の岐阜県八百津町にある古田酒造の社長婦人が”ささゆりに寄せて”という詩を書いていますので紹介します。一度ライオンズにスピーチに来てもらったこともありますが、古田花子さんは作詞家であちこちの校歌の作詞をされています。
「ささゆりに寄せて」作詞:古田花子
緑の木々をふきぬけた
さわやかな風のくちづけに
恥じらいゆれてささゆりは
うすくれないの夢開く
はるかな雲の輝やきに
初夏の谷の鶯は
清らな歌をささゆりに
捧げてひそと身をかくす
しずかに空を舞うとびは
叢わけて舞いおりて
やさしく香るささゆりに
もたれて休む夢を見る
祖父よりはるか昔より
ふるさとの山路行く人の
思い出に咲くささゆりよ
心の花よ いつまでも
ささゆりは八百津町の町の花になっており、平成12年6月にはササユリサミットも開かれたそうな。
古田酒造の純米酒”雪中寒梅”はbokeabさんちで時々飲ませてもらいますが、とても美味しいお酒です。
楚々と咲く 相楽の山の ささゆりよ
漂う香りに 君の面影
小百合さ~ん (ドクター)
今朝、また良い方のカメラで撮り直してきました。Nikon D-80,MICRO NIKKOR 105mm & FISHEYE NIKKOR 16mmで撮りました。