葦毛湿原にはハンノキがたくさん自生しています。ハンノキはミドリシジミの食草。
蝶が蜜を吸うための蜜源はイヌツゲの花が終わり、今はイソノキですね。
日が傾き始めるころにゼフィルスは飛び出します。4時半ころまで粘っていました。
ハンノキの梢で小さな蝶が追っかけっこを始めました。私の眼にはすぐにそれがゼフィルスであると判ります。
しかし、遠いな~
遠くから写してトリミングで拡大してこんなものですね。2頭のシジミチョウが凄いスピードで空中戦さながらに追いかけっこをしています。でも確かに翅が緑色に輝いて見えます。
粒子が荒れますが、もう少し拡大してみました。翅表が緑色で翅裏は茶色ですね。ミドリシジミに間違いなさそうですね。
ミドリシジミの♂は木の梢の高い見晴らしのよいところで、翅を拡げて停まり、テリトリー宣言をします。そこに別の♂が入ってくると、空中戦さながらの追いかけっこをするのです。♀に緑色の輝きと旋回能力を見せるためです。♀は近くのハンノキなどに停まってそれを観戦しています。4時過ぎくらいから飛び出しますがなかなか飛び回っていて停まりません。
♀は比較的低いハンノキに停まってくれますので、近くで撮ることができます。
こちらはハンノキに停まるミドリシジミの♀です。
B型の♀でした。前翅にオレンジの斑紋があるのがA型、このように青い斑紋だけのものがB型、両方あるのがAB型、どちらもないものがO型です。血液型と同じように遺伝します。
37年ぶりにゼフィルスらしいゼフィルスに会いました。♂の綺麗な写真が撮りたいですね。