家の裏山には、小さな祠がふたつあります。
向屋敷秋葉神社 (2) posted by (C)ドクターT
ひとつはこれです。
向屋敷秋葉神社 (1) posted by (C)ドクターT
秋葉神社(遠州秋葉神社の分社)で火の神様が祀ってあります。年に1回12月第一日曜日午後1時から向屋敷の人たちが掃除をします。(向屋敷には上屋敷と下屋敷があり交代でしますので、2年に1回です)
向屋敷白山神社 (2) posted by (C)ドクターT
もう一つは、白山神社の分社が祀ってあります。こちらは向屋敷の上屋敷だけでお世話していて、年に1回秋葉山の掃除の日にこちらも掃除します。
向屋敷白山神社 (4) posted by (C)ドクターT
白山山の祠の中には由来を書いたものも入っているようですが、詳しく見たことはありません。どうも江戸時代に始まったようです。
お日待ち (3) posted by (C)ドクターT
屋敷では年に4回集まって会食をします。旧暦の正・五・九と十二月の初めの土日です。それをお日待ちと呼んでいます。十二月は大仕口と言います。屋敷によっては雉ぼいと呼んでいるところもあります。 会費4000円で酒は5本+1本出ます。
お日待ち (4) posted by (C)ドクターT
食事の前に秋葉神社の掛け軸を出して、お酒を備えて、ろうそくに火をつけて、2礼2拍手1礼で火事のないことを拝みお供えしたお酒を回し飲みます。
屋敷はお祭りの時の幟立て、屋敷内に火事があった時のお参り、屋敷内で葬儀があった時の受付、駐車場整理(今では葬儀場が出来たので少なくなりました)などをしています。岡田は里組、中組、奥組と別れていて、それぞれに屋敷があるようですが、里組には5つの屋敷があって、交代で遠州秋葉神社へ代参します。そこで各屋敷には5年に1回代参の順番が回ってくることになり(向屋敷は上屋敷と下屋敷が交代で行きますので10年に1回)、私が婿養子に入ってから3回遠州秋葉神社へ行きました。ところが、最近里組の栄寿屋敷が屋敷構成員が減って来て、抜けることになり、屋敷が4つに減り、来年からは8年に1回代参の当番が回ってくることになりました。向屋敷上屋敷自体も私が来たころには14軒入っていましたが、後継ぎがいなくて1軒減り、遠方へ転居して1軒減りと少しずつ減って今では11軒になってしまいました。全員が竹内で屋敷の集まりには各家から代表が一人ずつ出ます(私は竹内重兵衛家の第九代目当主になります)。新しい家を加えることは決してしないので、恐らくこの100年以内には消滅するであろうと思われます。隣組と言う地域組織が別にあって、こちらは自治体との関連のある組織で、入らない人も中にはいますが、回覧板を配ったり、道普請(掃除・草刈り)をしたり、ゴミ出し当番をしたりする組織です。屋敷はなくてもよい組織と言えば確かにそうですが、年に4回集まって会食することで、お互いの家の事情が判り、何かの時には助け合える組織です。