自動車向け小型モータ-のアスモからみた自動車産業の状況
自動車向け小型モータ-のアスモからみた自動車産業の状況。新聞記事にも読み方があって、地方記事に重要なものがある。地方にはいくつかの部品でトップクラスの会社があるから、その会社の現状分析を通して全体が見えてくることがある。日経テレコンの使い方の一つですね。もう一つ。同じ記事でも地方記事が日経の全国版記事より二日早く、詳細報道になることもある。ここに一つのチャンスがありますね。小型モーターと言えば、アスモ、マブチ、あとメルセデス向けのモーターの会社がありますね。自動車用小型モーター、「米の生産拠点集約」、アスモ、国内は回復の兆し。2009/08/06, 新聞 地方経済面 (静岡) 自動車用小型モーターメーカーのアスモ(湖西市)は、国内外で構造改革を推進する。国内では経費削減を徹底し、米国では生産拠点の集約で効率化を進める。花井嶺郎社長は日本経済新聞のインタビューで「工場が7割操業でも利益を出せるようにする」と改革に意欲を示した。 ――生産の現状は。 「4~6月は前年同期と比べて40%ほど減少した。ただ、計画に比べると数%アップした。人件費や経費の削減に努めている。在庫処理は5月ぐらいにめどが付き、売れた分だけ作る状態だ。だが高級車が売れた今までとは違う。ハイブリッド車や小型車などが売れ筋となり、高級車に比べて利幅は大きくない」 ――とるべき策は。 「利益を出すための経費節減は数千項目に及んでいる。外注していた仕事を内部に取り込むなど外に出るお金を減らしている。管理職の給与カットのように、石油ショックやバブル崩壊後を上回る手を打っている。工場が7割操業でも利益を出せるようにする」 ――下期の動向は。 「緩やかに良くなっていく感触は得ている。二番底があるとすれば日本発ではない。米国で自動車販売の減少が続いている。再建中のゼネラル・モーターズ(GM)、クライスラーの2社がどうなるのか。消費者が日本車や韓国車を買うのか、フォード・モーター車を選ぶのか見極めたい」 ――米国では生産能力に余剰がある。 「米国の生産を効率化したい。現地生産子会社として、ANC(ノースカロライナ州)、GNC(同)、AMI(ミシガン州)の3つがある。主力工場のほかにANCのサテライト工場の位置付けで2つの工場があるが、生産を休止した。中国2工場は計画を上回るペースで生産が推移している」