イギリスで 結婚しない女性が急増―35歳の3人に1人は独身
2007年12月16日(日)「イギリスで 結婚しない女性が急増―35歳の3人に1人は独身! 」というニュースが11月末にイギリスでありました。日本は20代、30代、40代、50代の女性の未婚率は世界のトップを走っているけど、イギリスでもこんな傾向があるとは知らなかった。びっくりした。80年代から始まった女性の結婚率低下は、過去10年間でさらに加速し、35歳になっても独身という女性の割合は、1990年の10%から2000年には25%と増え、現在ではさらに3人に1人という状況であることが調査の結果明らかになった。もっと詳細にデータを見ると、>国家統計局の数字によると、35歳の時点で独身という女性の割合は、2005年には1,000人中335人にものぼったとされる。その理由として、1)キャリア志向の女性の増加、2)マイホーム価格の高騰、3)結婚せずに同棲を続けることが社会的に広く受け入れられるようになり、4)結婚の意義が薄れつつある風潮、5)また育児費用と住宅ローン返済に追われるなどの財政的負担を前に、 家庭を持つのを ためらう人が増えたこと、6)1999年に公的補助の受給者に対する税控除制度が導入され、結婚するよりも 片親で子供を育てたほうが財政的に『効率』が良いという実状があると分析されている。>なお、子供がいる場合、既婚カップルが、離れて暮らすカップルと同レベルの生活を維持するためには、2人で年間合計5万ポンド(約1,100万円)を稼がなければならないという。うんうんこのくらいは必要だね。学歴がない場合の初任給は年収で5000ポンドぐらいかな。大学卒で1万ポンド。専門性の高い仕事について年収2万ポンド。3年から5年以内に年収3万ポンドがターゲットでしょう。にも関わらず。。男女が抱く結婚願望は意外と高く、結婚したいと考えている人は全体のおよそ70%に達したという調査結果も発表されている。やはり結婚したいんだ。>シンクタンク「Civitas」では、女性の結婚率が短期間にこれだけのスピードで低下しつつあるのは懸念されるべき事実とし、この調査結果は、人々が願っていることと現実との間に大きなギャップが生じていることを示す好例とコメントしているという。 上記の未婚理由に僕が付け加えたら、7)イギリスの景気は悪くなかったけど、就職難があるし。未婚の背景には 経済的な不安があると思う。それは女性も男性も同じ。しかし、女性のほうが 厳しいかなとも思います。 8)世の中の夫婦の6割ぐらいは離婚。右も左も離婚。 イギリスの統計では離婚率は15%程度かと思うけど、実際には6割以上は離婚と 言っても過言ではないでしょう。したがって小学校に行くと、ひどいときには、 ひとつのテーブルの7人の子どもがいたら、親がすでに離婚してるのは4人でもうすぐ 離婚しそうなのが3人。ほぼ全員の親が離婚に近い状態。日本の子どもがそこに 参加すると、どんな状況の中に入っていくことになるか、日本の親には想像を 絶する状況だということ。知らないでイギリスの子どもと親とつきあっていると、 いつか事件に巻き込まれる可能性があるということ。そして親が離婚しそうな 子どもはいつも不信感を持って親を見てるということ。自分の親ももうすぐ離婚 してしまうと。。。1年365日、そんなに不安で勉強どころではないよね。9)結婚すれば、いつか離婚。。離婚のときの財産分与をめぐる闘争。 子どもをどっちが引き取るかという親権の闘争。離婚のときにはすでに男には 女が、女には男が。。今度は4人による戦いがあるでしょう。 すさまじい戦いを、イギリスの若い男性も女性も小さいときから見ていて もううんざりだから、結婚なんて。。破局街道にすぎないと思っている人が多いの かもしれない。10)これは僕の想像だけど。、テレビ、パソコン、映画。。ゲーム。。ぶっそうな世の中。。 意外と性格的にとても臆病な人増えているのではないかと思う。内向きに。。 内向きに。。結婚なんて大それたこと。。尻込みしてる人が多いのではないかと 現代社会が抱える病理現象がこれから結婚してもおかしくない若者に、、 微妙に、かつ深刻な影響をもたらしているのではないかと思います。ピーター。 これは「五郎のイギリス日記」というメルマガで先ほど配信したものです。日記のブログは http://plaza.rakuten.co.jp/scotgorosanメルマガは http://www.mag2.com/m/0000073957.html