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テーマ:大手町・丸の内(87)
カテゴリ:街・建物
営業の合間に、東京駅丸の内口に立ちました。
三菱グループの高層ビル群の手前に、 今となっては「ちょこん」とたたずんでいる建物(赤矢印)があります。 その名も東京中央郵便局。 「検見川送信所」と同じ、吉田鉄郎氏の設計によるものです。 モダニズム建築の権威である吉田氏の設計ならば、 保存する価値が十分にあるのでしょうが、 余計な装飾を一切省いた合理的なたたずまいが かえって災いしたのか、 所有者の日本郵政は高層ビルへの建て替えを決めてしまい、 既に中央郵便局は仮住まいへ移転してしまいました。 片や視線を30度左へ転じると、こちらはJR東京駅丸の内口。 現在8角形になっている屋根は、 竣工当初は丸ドーム屋根だったのですが、 戦時中の米軍による空襲で崩壊し、 8角形の屋根に応急改修されたまま、 60数年間経過しています。 これを、竣工当初の丸ドーム屋根に復原する工事が始まっています。 東京駅丸の内口駅舎と東京中央郵便局。 片や保存・復元、片や取り壊し・建て替え。 小さな通りを隔てて肩を並べて建っている2つの建物は、 かくも180度異なる運命に翻弄されています。 <日本の近代建築~モダニズムの世界~>[DVDソフト] 東京のモダニズム建築 第2巻~オフィス篇... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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