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テーマ:新・東京面白発見研究会(4)
カテゴリ:街・建物
下の写真は、東京の地下鉄の駅です。
上野、赤坂、青山…。 いずれも東京を代表する街の名前ですよね。 そして3つとも、ある共通の出自があります。 実はこの3つの地名は、 元々この地に名付けられていたのではありません。 何とすべて伊賀の国(今の三重県ですね)の地名が発祥なのです。 伊賀の国と言えば忍者の里。 そんな場所の地名が、なぜ東京に移ったんでしょう? 徳川家康によって江戸の街が開かれた約400年前。 当時、家康に忠誠を誓った武将の中に、 藤堂高虎(とうどうたかとら)という人がいました。 元々は豊臣秀吉の家臣だったのですが、 時の流れを読むのがうまかったのでしょうか、 関ヶ原の戦いでは東軍に属し、家康の信任も厚かったとか。 後に、伊賀の国や伊勢の国(今の三重県)を賜ることになりました。 家康が江戸を開府すると、 藤堂は進んで江戸の街を開墾します。 そして上野、赤坂、青山は、藤堂高虎が開いた土地なのです。 彼が開拓した土地には、 自分が治める国(伊賀)の地名を名付けることを許されました。 「上野」は伊賀の国の中心部の名から。 平成の大合併で、今は伊賀市となりましたが、 5年前までは「上野市」を名乗っていました。 「赤坂」は旧上野市中心部の町の名前から。 「青山」は伊賀市の東方、 旧伊賀の国と旧伊勢の国を分ける山地周辺の名前から。 三重県というと、 伊勢神宮や液晶テレビのメッカ・亀山を擁しているとはいえ どちらかといえば地味な土地柄。 そんな土地の昔から伝えられている地名が、 東京の有名どころの名前のルーツになっているとは、 少し不思議な感を覚えます。 発見!三重の歴史(続) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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