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テーマ:信頼 信用(4)
カテゴリ:コーチング・コミュニケーション
面談していた部下からもらった言葉。
「まさやん部長との面談では、何でも言えちゃうんです」 何とも嬉しい言葉ではないですか。 --あ、そうなの!? 他の上司と比べて? 「はい、そうなんです」 がぜん興味が湧いてきました。 --いやぁ、嬉しいな。でもどうして僕が相手だと何でも話せるんだろうね。 「だって、こういう面談だってやってくれるじゃないですか」 彼女が言うにはこうです。 僕は今の部署に着任して早々、「全員と個人面談をやる」と宣言しました。 今から2年前のことです。 で、さっそくそれを実行しました。 「まさやん部長の個人面談宣言を聞いて、 失礼ながら私は、まさか本気でおっしゃってるとは思いませんでした。 だって200人近い社員がいるわけですから、そんな途方もない人数に対して、 どうやってやるんだろう? まさか、やれるはずない、って」 「でも、本当にそれを実行されたでしょ。それで『あ、この人、本気だ』 って思ったんです」 「それに、次は『自分を評価してください』ってありましたよね」 そう、部員全員から僕を評価してもらう、 ということを過去に2回やりました。 「あれも、まさか、と思っていたんです。 そしたら評価の入力フォームが私のところにも来て、 『うわ、またこの人、本気だ』って」 --そうか……。そう思ってくれたんだねぇ……。 今の部署に着任する直前、僕はマイコーチとのディスカッションで、 「新しい部署で、社員との信頼関係を結ぶには、 何をもってしても共感性が重要。 そして共感性を醸すには、『自ら変わる』行動が必要」 という結論を導き出していました。 その方法論として個人面談や僕自身を評価してもらう、 という施策を編み出したのです。 これら施策は、マネジャーなら誰でもその必要性は認めるところですが、 しかし、いざ実行するとなると、大きな抵抗感が生じます。 だからどうしても宣言だけに終わってしまいやすい。 それを敢えて実行すると、部下たちの「まさか」という驚きが、 今度は共感性に変わり、それが信頼関係へと繋がっていく。 理屈では分かっていましたが、実際に実行してみると、 今回、部下からもらったフィードバックのように、 本当に理屈どおりになったわけです。 彼女の言葉が宝物のように思えました。
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