カテゴリ:ひとり言
かって「戦後強くなったものは、靴下と女」と言われた時期がありました。昨今はどうかといえば、「草食系男子」に対して「肉食系女子」などと言うようですな。 傷ついたり傷つけたりすることを極端に恐れ、それゆえに女性に対しても恋愛やセックスに積極的にふるまおうとしない。ある意味心優しいとも、男らしさに欠けるともいえる現代の若者の風潮を巧みに言い表していますね。 本日の日経5面オピニョン欄、「インタビュー 領空侵犯」 古市剛史京大霊長類研究所教授のご意見、感慨深いものがあります。 チンパンジーとボノボの群れの社会生活の違いを 流行の「草食系」「肉食系」という言葉を使って分かりやすく説明しておられます。 「チンパンジーは、集団が出会うとオス同士が闘ってときに殺しにまで発展し、群れの中では子殺しがある。しかしボノボではオスはほとんど争そわず、子殺しもないきわめて平和な社会です。なぜかというとメスの地位が高いからです。リーダーのオスはいますが、力の強いメスの息子がなることが多い。オス同士が小競り合いになると母親が乗り出してきて、息子の代わりに大げんかすることがあります」 「・・・メスは一生に埋める子の数が限られています。自分の遺伝子をより多くの子孫に受け継がせるには、息子を高い地位につけ、多くの子孫をつくるしかありません。またボノボのメスは発情期が非常に長い。チンパンジーは発情期が短いため、交尾をめぐりオスが激しく競争します。ボノボはその必要がなく、オスが争そわなくなったとかんがえられます」 少子化で競争相手が減り、モノがあふれる現代社会。「草食系男子」の増加は、「ヒトや社会の進化の必然」と肯定的な意見を導き出そうとするインタビューアー。 チンパンジーは「肉食系男子」社会で、ボノボが「草食系男子」社会、その究極がヒトのように見受けられないかと。 これに対して、古市先生は「草食系男子」を美化してはいけないと断言しておられます。 「価値観や行動を類型化し、そこに逃げ込もうとしているのではないか。競争を回避しているだけなのに、『ボクは草食系だから』と自己を正当化し、美化している」だけだと手厳しい。 「ボノボはチンパンジーに比べ競争がない分、道具の発明や使用がまるで少ない」 「究極の草食系男子といえばインド建国の父ガンジーでしょう。徹底した非暴力主義を唱え、打たれても打たれてもひたすら耐えて抵抗した。そうした芯があっての草食系ならよいのですが・・・」と。 ・・・なるほど、ごもっとも。 ヒトは、せっかく肉も草も食えるように進化したのだから、男たるものガッツリ肉を食わなきゃ。そしてたまには、女体(にく)を食うときがあってもいいんだなと。。。(←イエローカード!・・・大爆笑! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月05日 14時02分24秒
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