テーマ:ニュース(99435)
カテゴリ:詩、俳句、短歌、川柳、都都逸等
日本を訪問中の欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領が松山市を訪問し、俳句を詠んだという話題。 ウエブニュースより EU大統領が一句「俳都たる力を薫る詩片かな」 安倍首相との会談に先立って、正岡子規の故郷松山市を訪れたというくらいですから、日本訪問は"安倍"より"子規"が目的じゃなかったのかな?(笑! ファンロンパイ氏は俳句歴10年のキャリアというだけあって、なかなかのお手並みですな。訪れた子規記念博物館や松山城を巡り、詠んだ句が How these short stanzas/Can make a city greater/Haiku capital. 先ほどなかなかのお手並みと分かったようなことを言いましたが、実のところ私の俳句の能力では、この句の良さが理解できようはずもありません。(苦笑! そこで英語の俳句を直訳してみると、私流ではこうなりました。 この短い文節はなんとしたことか/一つの都市をより偉大なものにする/俳句の都よ 「松山という日本の一地方都市を偉大にした俳句よ、私はかねてよりあこがれていたその俳句の都にいる」と訳せましょうか。 俳句の出来の良し悪しを語るとき、いかに作者の思いが17文字に収斂されているかをまず第一に上げることができますね。俳句に寄せる畏敬の念、かねてより憧れていた子規の故郷松山に来ることができた喜びを、「Haiku capital」の句から汲みとることができます。 ただ私的には、日本語に訳された句は少々違和感を覚えます。そこで一文字だけですが、助詞の「を」を「や」に変えてみると、 俳都たる力や薫る詩片かな この方がずっと句全体が引き締まるように思えますし、ファンロンパイ氏の思いがより伝わるのではないでしょうか? ファンロンパイ大統領、いかに思われますでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年11月19日 11時11分24秒
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