カテゴリ:詩、俳句、短歌、川柳、都都逸等
米どころの当地北陸富山でも転作の奨励により麦や大豆が栽培されるようになりました。幼いころより米作りの農作業を見て育ちましたから、季節の移ろいは米作りの田んぼとともにあったと言えましょう。したがって、商売柄小麦やそばには一方ならぬ世話になっておりながら、それがどのように栽培されているのか知る機会に恵まれていなかったと言えそうです。正直のところ麦は麦でも、大麦と小麦の区別さえつけないでいたのです。 それがここ5~6年の間に田んぼに麦が植えられている光景を見るようになりました。当地では梅雨明けが遅いため刈り入れの早い大麦が主力に植えられているようです。その大麦は6月に入って間もなく刈り入れを終えました。この時期残っているのは小麦ということになります。大麦は収穫が近づくと穂全体が黄金色になるので、素人にもそれと分かります。一方小麦は最初のうちこそ大麦と区別しにくいですが、収穫期が近づくと穂先がこげ茶色になるので穂先の色で判別できます。 大麦と小麦の穂先をアップで撮ってありますので比べてみてください。 何といっても大麦はピンと伸びたひげが特徴ですね。種子が規則正しく連なって筋を形成しています。写真の麦は筋が2本ですから、二条麦ではないでしょうか。もっぱら麦茶に加工されると聞いています。 こちらは小麦。猫じゃらしのようにも見えますね。(笑! 種子が魚の鱗のように不規則についています。大麦のようなひげはありません。当地で栽培されている小麦は、もっぱらパン作りに適した強力粉になる麦だそうです。うどんには適さなくてもそばのつなぎ粉としては使えるのではないかと思ったりもしていますが・・・。 さて当地でも梅雨入り宣言がされてからすでに一週間ほど経ったでしょうか。小麦の収穫は大麦より一月あまり遅れますから、農家はこれから梅雨空を気にしながら小麦の刈り入れのタイミングをはかることになりますね。 指折りて暦めくりし 麦の秋 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年04月05日 12時18分48秒
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