テーマ:ニュース(99389)
カテゴリ:詩、俳句、短歌、川柳、都都逸等
冬の日本海の味覚ズワイガニ漁が11月初旬に解禁され、今年は水揚げが順調と報じられています。このズワイガニ、山陰地方では松葉ガニ、福井では越前ガニと呼ばれていますが、当地富山でもこの時期県内の漁港で盛んに水揚げされます。当地ではこのズワイガニのことを本ズワイと呼んでいます。どうして本ズワイと頭に「本」をつけるかというと、それは紅ズワイというカニとあえて区別するために必要なのです。 ご存知のようにズワイガニは高級食材。1ぱい(・・・当地ではカニを1ぱい2はいと数えます)1万円近くにもなることもある本ズワイですが、やはり同じ時期に多く獲れる紅ズワイカニなら庶民の手にも入りやすい価格で流通しています。 というわけで、私はもっぱら紅ズワイのお世話になっています。(苦笑! 本ズワイともなるととても手も足も出ないというわけです。・・・カニには10本も足があるというのに。(笑! 紅ズワイは本ズワイと比べるとずっと小ぶりで、身に水分が多く含んでいて、別名水ガニとも呼ばれていますが、脱皮前の身のしっかり詰まったものは、本ズワイに負けず劣らず美味です。これからの季節ちょっとした宴席や仕出しには、酢のものとして必ずといっていいほどに紅ズワイが使われていますね。 当地でも漁協の協力で、小学校の給食にゆでカニがまるまる一ぱい出され、生徒がカニ足と格闘する様がテレビで報道されておりました。(当然のことながら、このカニは紅ズワイの方です・・・笑!) 本ズワイガニも小ぶりの雌の方なら幾分買い求め易いので一冬に数回口にすることがあります。茹で上がったカニの甲羅を開くとびっしり赤い卵巣が詰まっており、この卵巣食べたさにあえて雌カニを望む食通も多くいると聞きます。 福井では雌のズワイカニのことをゼイコガニと呼ぶそうですが、当地ではコウバコカニ、コウワクガニと言いますね。 今冬は本ズワイを食べれる機会が、はたしてあるのやら、ないのやら・・・。 そこで一句 残りたる足を惜しみつカニ喰らう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年12月03日 12時33分05秒
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